ギョウジャニンニク

今日(4月11日 月曜日)は、3月中下旬頃の寒さに戻ったようです。 朝から雪がちらつき、午後からは風も強まり、時々前が見えなくらい雪が舞う強い降りのときもありました。 股引(ももひき)からステテコに替えたばかりでしたが、再度、ももひきにはき替えました。 冬に逆戻りです。

ギョウジャニンニク 2016.4.11
3月下旬~4月上旬の暖かさで順調に伸びだしたギョウジャニンニク。 この寒さで少々びっくりしているのでしょうか?
本当は、これくらいの葉の大きさのころに、地中で茎を切り取り、白い部分(茎)の多いギョウジャニンニクを収穫したいのですが、それをすると株を弱らせるので、葉がもう少し大きくなる4月下旬ごろから地際で切り取って収穫しています。 1株から数本茎が出るのですが、その内の太いもの選んで、全体の1/3~1/2を収穫しています。

ギョウジャニンニク(その2)

023 ギョウジャニンニク2014.6.7
玄関横の午前中だけ陽が当たる場所に植だめしています。
ギョウジャニンニクの花は5月下旬から咲き始めます。葉は2枚でて(時に3~4枚でる株も)、大きさは20~40cmになります。その葉の間から長さ40~60cmの茎(花梗?)が伸び、
022 ギョウジャニンニク2014.6.7
その先に、小さな花が集まった球形状の花(直径:5~6㎝、散形花序)を咲かせます。ネギの仲間なので、ネギやアサツキなどと同じ形態の花、ネギ坊主です。
(余談その1 : アイヌの人々とギョウジャニンニク<アイヌネギ>)
「・・・・・・・・・。食べると人間の血をたぎらすような強精力のあるこの草は、どんな病気にも効能があるといって風邪はもちろん、肺病、腎臓病や下痢、火傷や痔、婦人病とか打撲傷や皮膚病の洗浄や罨法(あんぽう)※1などに使った。そうした万病に効く力、つまり、万病薬の価値を持っていたので、家の入り口や窓にさげたりまくらの中に入れたりした。冬の間、刻んで干して貯蔵して混ぜたご飯に炊き込みアザラシやニシンの油を入れて健康食をつくった。(北海道大百科事典:更科源蔵記)
※1 : 炎症や充血を除いたり痛みを軽くするために,水・湯や薬にひたした布などで,患部を冷やしたり温めたりする療法。
(余談その2 : 牛が食べたら一大事 ミルクに猛烈なにおい)
牛乳が美味しい時期は、牛が新鮮な青草を食べる頃、5月~6月だと言われています。牛が食べるものが即牛乳の味に影響します。
「春先、10cmぐらいの芽をつんで食べると“あたりがどんなに迷惑してもかまわない”という気持ちになるほどうまいといわる。ナマのままだとからいが、煮ると甘味がでてくる。山のキャンプでは全員いっしょに食べるのがエチケットだ。春早くでるので、牛も喜んで食べるが、これを食べた牛の乳はすごいにおいがついてひどい目にあう。このため、牧場付近では見つけしだいすぐにとってしまう。」(続北方植物園より 昭和44年3月)

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ギョウジャニンニク:アイヌネギ(その1)

先週の木曜日(4月24日~)から急に暖かくなり、最高気温が、金曜日:23.7℃、土曜日:24.7℃、日曜日:24℃まで上がり、芽吹きの春から初夏の陽気に急変です。
樹々の芽も大きく膨らみ、水曜日に大通公園でコブシの花が咲き始めたと思っていたら、土曜日には我家の近くのコブシが満開になっていました。北大植物園のサンシュユ(北2条通側)も満開です。円山のカツラも満開です。
エゾムラサキツツジ、ヒュウガミズキやトサミズキが咲きそろい、レンギョウが咲き始めています。目立たないですが、ハルニレやオヒョウの花も咲いているを思います。
知事公館に大きくて立派なコブシの樹があるので、満開の写真を撮ろうと開館日を確認したら天皇誕生日の4月29日とあり、その日まできれいに咲いていてくれることを祈りながら、とりあえず行ってみようと思っています。
今日の話題はギョウジャニンニク(アイヌネギ)。北国に住む人にとっては、特に中年から年配の方にとっては、この時期に必ず思い出す、食べたくなる山菜です。
008 ギョウシャニンニク2014.4.15
家の周りの雪が解けるころ、ジョウジャニンニクの芽が伸びだしているのに気づきます。
030 ギョウジャニンニク2014.4.26
写真は、十数年前、職場の方から数株分けてもらったものを増やしたものです。
一株に数個の鱗茎がくっついていますので、それを1個1個バラバラにして(分けつ)して植えます。2~3年すると1個の鱗茎が数個に増えていますので、それをまた分けつして植え直します。それを2~3回繰り返すと、相当な数になります。このようにして増やして、毎年、食べられるようになるには、当初の株数にもよりますが、やはり10年近くかかります。
001 ギョウジャニンニク2014.4.27
家の北側に植えたギョウジャニンニク,ほとんど陽が当たらない(当たってもせいぜい1時間程度)ところに植わっていますが、毎年花を咲かせ、鱗茎も増えます。耐陰性は相当あるようで、日陰には強い植物のようです。
株をいただいた当初、植付時に肥料を与えたのですが、その効果は十分あるようです。
現在は、何の手当てもせずに放任です(山菜ですから)。
6月に花が咲いて8月に黒い種子を付けるのですが、そのこぼれ種が、毎春、あちこちに新芽をだします。写真で、今春新しく芽を出した株、2~3年前に新芽を出した株が確認できます。
001 ギョウジャニンニク2014.4.26
ギョウジャニンニクの臭い?匂い?は強烈です。野菜炒めに4~5本切り刻むと、家の中はニンニク臭で溢れます。そのにおいの強烈な分、野菜の味が引き締まるというか、深みが出るというか、美味しさは確実に増します。
002 ジョウジャニンニク2014.4.26
我家での食べ方は、専ら酢味噌和えです。この時期、朝夕の一品に2~3回出てきます。
作り方は、
・ギョウジャニンニクを水で洗い、付け根の赤い薄皮は取り除き、
・熱湯でさっと湯がく。
・我家の酢味噌の作り方  味噌:大さじ2.5杯、砂糖:大さじ2杯、酒:小さじ1杯、だし汁:大さじ3杯を煮詰める。→ 冷ます。その後に酢を大さじ1杯加える だそうです。

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