下表は、以前に投稿した牛ふん・剪定枝・落ち葉それぞれの堆肥成分を比較したものです。
| 項目 | 単位 | 牛糞 | 剪定枝 | 落ち葉 |
| 窒素(N) | % | 0.9 | 0.47 | 2.2 |
| リン酸(p) | % | 1.0 | 0.35 | 2.3 |
| カリ((K) | % | 1.2 | 0.33 | 0.3 |
| 有機炭素 | % | ー | 5.75 | 35.0 |
| 炭素窒素比 | 21 | 12.4 | 16 | |
| 水分含有量 | % | ー | 35.6 | 31.6 |
| 水素イオン濃度(pH) | ー | 6.9 | 7.3 | |
| カルシュウム | % | 11.5 |
・「肥料取締法」において堆肥を販売する場合、下記①~⑥の6項目を表示することが義務づけられている
① 窒素(N)
② リン酸(p)
③ カリ(K)
④ CN比
⑤ 水分
⑥ 原料
・牛糞堆肥の原料は牛糞の他に、おがくず、樹皮、もみ殻を混ぜたもので、その配合割合は分からない。
⇒ 堆肥(2) 市販されている牛糞堆肥の中身
⇒ 堆肥(3) 剪定枝
⇒
◎3種類の堆肥の比較と評価
・剪定枝や植物残渣など有機物を堆肥化すると、pHは6.5~8.0の範囲で安定するが、
・生芝など草本植物や野菜残渣などには窒素(N)分が含まれているため、アンモニア(NH₃;強アルカリ性 )が生成され、pHが7.5~8.0と上がりやすい
・落ち葉や剪定枝など木質系有機物は元々窒素(N)分が抜けているので、それらからできた堆肥は酸性寄り(6.5~7.0)になる傾向 がある
・落ち葉堆肥は本来は弱酸性に傾くが、今回の落ち葉堆肥は汚泥コンポストが入っているので、pHが7.3とアルカリ性を示したようである
・3種の堆肥のCN率は、
① 牛糞堆肥(市販);21
② 剪定枝堆肥 ;12.4
③ 落ち葉堆肥 ;16
であるが、
・家庭菜園で使用する堆肥の適正CN率の範囲は、10~20なので、②剪定枝堆肥と③落ち葉堆肥がその部類に入る。①市販の牛糞堆肥のCN率は21と適正範囲を1オーバーしているので、前年の秋季にすき込みするがベストで、それができなければ、タネまきや苗の植付けの3週間~1ヵ月前が推奨される。
・その理由;CN率が20以上の堆肥は、まだ分解が進行中の未熟堆肥である可能性がある?、高い?ので、畑にすき込みのタイミングを誤ると作物にダメージを与えることもあるため
〇 完熟堆肥とは
完熟堆肥であるかどうかの判断の目安の一つとしてCN率があり、その数値が10~20とされてます。しかし、それはあくまでも一つの目安であり、完熟堆肥かどうかの判断は、
「腐敗臭がなく、色は黒褐色で、原材料の形があまり残っていない」
など堆肥を手に取って臭いを嗅ぐなど堆肥そのものを確認することが大事です。
〇 我家において家庭菜園での堆肥(市販の牛ふん堆肥)の取り扱い方
豊平公園の緑の相談で、春先に堆肥の使い方の質問があった場合は、
「トマトなどの苗を植え付ける3週間~1ヵ月前に堆肥を畑にすき込むように」とお話をしています。
しかし、実際はなかなかそのように間を置くことが難しい場合もあり、苗を植え付ける前日に堆肥を入れることもたびたびあります。それでも今まで30年以上家庭菜園をやっていて、苗を痛めることはなかったのですが、いくつか心がけていることはあります。
・野菜の種類によって、例えば、レタスやホウレンソウなどの葉菜類は浅めの10~15㎝、ダイコンやニンジンなどの根菜類は少し深めの20~25cmの深さに入れろ と言われていますが、家庭菜園では小面積に多種類の野菜苗などを植え付けるので、
・剣先スコップで30~40cmと深めに掘り起こして堆肥をすき込む
・堆肥の入れる量は、2kg/㎡。
これをホーマックで販売されている牛ふん堆肥で計算すると、ホーマックの牛ふん堆肥は40lと20lの2種類があり、今回は40l/袋で、牛ふん堆肥の比重を0.5で計算すると、
40L/袋 × 0.5=20kg/袋
1㎡当たり2kgを入れるので、
20kg/袋 ÷ 2kg/㎡ = 10㎡/袋
となり、ホーマックで購入する牛ふん堆肥40L/袋は、約10㎡の畑にすき込むことができます。
ということで、我家の家庭菜園では、深く起こして堆肥をすき込み、堆肥の投入量は2Kg/㎡、 この2点を守って牛ふん堆肥を入れています。
〇 毎年、畑に堆肥2kgを入れる理由
以前は北海道でも2Kg/㎡ を推奨していたが、現在は過剰施肥の観点から、土壌診断に基づいた施肥が進んでいます。一方、道民向け家庭菜園関連書物では、多くの作物に2kg/㎡が使われています。