レンギョウ(チョウセンレンギョウ) 冬芽

2016.11.16
冬芽は対生し、※仮頂芽および枝先の側芽は発達しないで、中~下位の側芽が発達する。 冬芽は紡錘形ないし長だ円形で、先がとがり、基部は細まり、長さ4~8mmあって、短柄をもつ。 しばしば発達した予備芽をともない、ときには平行予備芽さえもつける。 これらは花芽であることが多い。芽鱗は褐色ないし、帯赤褐色をし、無毛で6~9対が覆瓦状に重なる(この写真の冬芽は、11月半ばに撮っているにも関わらず、芽鱗が破れて芽が少し動き出しているようです)
1年生枝は、帯紫褐色ないし帯緑褐色をし、無毛で、4稜をもち、四角柱状になる。(落葉広葉樹図譜より)。
※仮頂芽:冬季や乾期に枝先 (頂芽) が枯死し、最 上位の側芽が頂芽のように振る舞う場合、これを仮頂芽(pseudoterminal bud)という 。 例:ライラックの冬芽は枝先に対で付つく

レンギョウ(シナレンギョウ)とチョウセンレンギョウの違い
この2種の違いを植物図鑑などで調べると、
・チョウセンレンギョウはレンギョウ(シナレンギョウ)より葉の幅が広く、鋸歯が鋭くて多い、また、シナレンギョウは枝が直立するので区別できる(樹に咲く花)。
・チョウセンレンギョウの冬芽は円錐形<レンギョウ:水滴形:レンギョウ(シナレンギョウ)のほうが丸みを帯びている>で枝は弓なりに長く伸びるが、レンギョウ(シナレンギョウ)は枝は長く垂れ髄は中空(冬芽ハンドブック)。
・チョウセンレンギョウの髄は薄板が階段状につく、レンギョウ(シナレンギョウ)より花の量が多い。道内ではレンギョウより多く植えられる(北海道樹木図鑑)。

レンギョウ(シナレンギョウ)の樹形については、樹に咲く花では枝が直立する、冬芽ハンドブックでは垂れると記載されており、はっきりした違いはないようです。
枝を切って中の髄を調べたり、はっきり区別できる2種の葉を調べれば、その違いを判別できるかもしれません。 しかし、公園や庭先のレンギョウを見ても、その多くが剪定されているため、樹形や葉の形状だけでは、その違いを明確に区別はできないようです。

ただ、、北海道樹木図鑑で、「チョウセンレンギョウはレンギョウ(シナレンギョウ)より花の量が多く、道内ではレンギョウより多く植えられている」と書かれているので、私たちが普段公園や近所で見かけるレンギョウはチョウセンレンギョウと思ってもいいのかもしれません。

 

 

 

 

 

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