アマリリス

豊平区にある緑のセンター展示温室にアマリリスの花が咲いていました。 2024.3.31
アマリリスの花色は赤、白、ピンク、黄、白と赤の複合色などいろんな色がありますが、なんといっても、アマリリスは赤です。 すっー伸びる少し太めの円形の花茎を伸ばし、その先に咲く20cm近くもある大きな花は目を引き付けます。
2024.3.31
このアマリリスは八重咲です。 八重咲は雄しべが花弁化したもので、この花の中心に黄色い小さな塊がちょこんと顔をのぞかせています。 花弁になり切れなかった雄しべなのでしょうか?、それとも雌しべ?

アマリリスは地際に大きな球根の持っていますが、球根類は植える時期は大きく分けて2つあります。 一つはチューリップやヒヤシンスなどの地中海沿岸など温帯地域に自生する秋植え球根類で、もう一つはダリヤやカンナなどの温かい地域若しくは熱帯に自生する春植え球根です。 アマリリスも熱帯の中南米原産なので、春植え球根の仲間になります。 関東以西では花壇にも利用されるようです。
札幌ではダリヤやカンナは公園や個人の庭で見かけますが、アマリリスは見かけたことがありません。 アマリリスはダリアやカンナと同じ春植え球根なのに、大抵は鉢で育てられています。

なぜでしょうか? 調べてみました。

園芸大百科事典(fleur)に以下の記述があります。

植付けたら潅水ぜず、明るい日陰に置き、4~5日たったら水をやり、陽当たりのよい所で管理する。
根のない球根の場合は2~3週間たってからい第1回目の潅水をする。
潅水は球根の頭にからないように注意しながら、静かにたっぷりと与え、土の表面が白く乾原生地くまでは次の潅水をしない。開花中は十分に水やりする。
アマリリスは過湿に弱いので、鉢植え後、根が鉢土になじんでから、言い換えると、アマリリスの根が水分や栄養を吸収できる根毛を出してから水やりをする。
根のない球根を植えて直ぐ水やりすると、球根が腐るので、球根の養分で新根を出し、その根が水や養分を吸収できるようになるまでに2~3週間は必要
下の写真はアマリリスを真上から撮ったものです。 
写真は「NHKみんなの園芸」からお借りしました。
⇒ https://www.shuminoengei.jp/?m=pc&a=page_image_slideshow&target_report_id=19089&num=3

球根中央部に前年に葉が出た痕と今春葉が出るところが見えますが、水が溜まりやすそうです。 そこに水をかけると水が溜まって腐る可能性が出てくるのです。

札幌で公園などの屋外で見かけないのは、アマリリスが
・過湿に弱いこと
・球根の形状から雨水が球根上部にたまり、葉が出ないなど腐る可能性があること
・自生地が中南米の熱帯で、気温が10℃を下回ると生育を停止し、5℃を下回ると枯死する
これらの理由で、札幌の屋外にアマリリスを見かけないのではないかと推量します。 もし、札幌で外に植えるのなら6月中旬以降で、たとえそれに花が咲いたとしても、その後葉を出して球根を太らせ、その球根内に来年の花芽を作らせるには札幌の夏の気候は涼しい 、少し温度が足りないのではないかと思っています。

 

 

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