アサツキ:春の食材

こんばんは。
このブログを書き始めて1年余が過ぎます。これまでは、四季折々に変化する樹木をテーマにそのときどきの思いを綴ってきたのですが、今春から、我家のミニ菜園に植える・植えてある野菜などもこのブログにときたま加えていこうと思っています。「樹まぐれ日記拡大版」です。興味のある方はミニ家庭菜園編も読んでいただければありがたいです。
最初の作物は「アサツキ」です。
1-RIMG0030(赤字)2013.4.15
4月上旬にクロッカスの花が咲き始める頃芽吹きます。
1-RIMG0019.jpg2013.4.24
このアサツキは、今から10年弱前にいただいたものです。そのときにその提供者から言われたのが、「雑草みたいになってる」という一言でした。
いただいてから2~3年は、分球して増やそうとアサツキの葉が夏に枯れ上がってしばらく経った頃に毎年植え替えていたのですが、きれいに掘り起こして新しい場所に植えなおしたつもりでも、翌年元の場所に残っていた球根から芽を出すのです。それを数年繰り返すとあちこちにアサツキが芽を出しているのです。もうひとつ、アサツキの花は意外ときれいで、花を咲かせて種をつけてしまいます。それが落ちて増えるのも雑草化の一因かもしれません。
話が少し逸れてしまいました。
アサツキは葉ねぎのような形態でスーパーに売っています。食べ方は主に味噌汁、うどん・そばの薬味です。そのほかに酢味噌和えなどがウェブサイトのレシピに載っています。しかし、我家では薬味として利用するほかに、アサツキを細かく刻んで鰹節をまぶし、少々の醤油をかけて食べる方法です。これが美味しいのです。ほろ苦い甘さと鰹節が調和して美味しいのです。テレビのコメント風に言えば、「アサツキと鰹節が交じり合って絶妙のハーモニーを作り出している」といったところでしょうか。
1-RIMG0025.jpg2013.4.25
この超簡単な料理の大事なところは、アサツキのグリーンの葉ではなく地下に隠れている白い茎と球根が多くあることです。その部分がしゃきしゃきとした歯ざわりとほろ苦い甘さで美味しいのです。
1-RIMG0020.jpg2013.4.25
それで、夏の終わりに植え替えるときは、写真のように球根を深めに植えて、白くなる茎の部分を多くしています。写真のアサツキは草丈20cmちょっとですが、緑色の部分が7cm前後で、地下の白い茎とりん茎が13cm前後です。
自分にとって、今がアサツキの食べ時、旬なのです。
アサツキについて
ユリ科の多年生植物で葉ねぎに似ており、40~50cmの草丈になる。地下にらっきょう状のりん茎をつける。寒さには強く、道内にも自生している。アサツキは、独特の香りと歯ざわりで古くから利用されている。
0asatsukiIMG_2340.jpg
グーグル画像より
野生のものは早春新葉が萌芽伸張して、6~7月に抽台(花芽をつくる)して花茎を伸ばし、種子を結実させる。地上部は一時枯死するが、やがて新葉が萌芽し成長する。強い霜で再び枯死し、りん茎が地中で越冬し、翌年、同様な生育を繰り返す。株は分けつして増加し、集団で自生している。肥沃な排水のよい土壌を好む。(北海道の野菜づくり全書より)
名前の由来
アサツキは浅つ葱。キはネギの類であって葉色がネギよりも浅い緑色であることからついた。浅葱(あさぎ)色とはこのアサツキの色を指し、薄い黄ではない。(牧野新日本植物図鑑より)

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