カツラ:700年の時を越えて(その3:秋)

今年は9月下旬になっても気温が高く、紅黄葉はあまり期待できないのではないかと思っていました。国営滝野すずらん公園へ行ったときもあまり期待はしていなかったのですが、カツラの黄葉は思いのほか良しとするものでした。
一昨日の朝、円山公園で行われる樹木研修会に参加する前に、真駒内公園に立ち寄って、紅黄葉の進み具合を見てきました。
 <写真再掲要>
2012.10.13
はっと思わせる鮮やかな黄葉です。通常のカツラとは少し趣を異にする橙色に近い黄葉です。 若木の端正な樹形に陽に輝く鮮やかな橙黄色の樹冠は人の目を引き付けます。
それで、あの小金湯の大カツラ、樹齢700年の大カツラを見に行ってきました。大いに期待をして。
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2012.10.14
ご覧のとおりで、少々残念な気分です。
1-084 カツラ2012.10.14
樹の上部はほとんど落葉していて、ある部分は黄葉、また、ある部分ではまだ緑葉の状態で残っており、樹冠全体が一斉に黄葉することがないようです。
この小金湯の大カツラは、中央部の主幹はすでに朽ち果て周りから出てきたひこばえが大きくなったものの集まりで、1本の樹とはいえ、大きさの異なる幹の集まりです。その意味で、それぞれの幹で樹齢や活性度が異なるために、このような黄葉の仕方をするのでしょうか? 主幹のなくなった老大木のカツラはこのような黄葉の仕方をするのでしょうか?(このことを小金湯温泉の方に尋ねればよかったのですが・・・・・)
1-085.jpg
2012.10.14
しかし、この大カツラの樹冠下に入ると、カツラ特有のあのほのかな何とも言えない甘い香りがほんの一瞬鼻腔をくすぐります。ほんの一瞬です。そのほんの一瞬の甘い香りは鼻ではなく脳裏に残るのです。
小金湯の大カツラは、3月11日(冬)と5月10日(春)のブログで紹介しています。ページ右側のカテゴリー(樹種別:カツラ)をクリックすると見ることができます。

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