ロードデンドロン フォーチュネイ 


追記:7月30日
033 シャクナゲ ロードデンドロン フォーチュネイ2012.7.22
前回、7月8日に植物園を訪れたときは、花殻と種子、それに樹形を乱す、アンバランスに伸びた新梢が取り除かれていました。それから2週間が過ぎました。それらの部分から新たな新芽が出てきています。
032  シャクナゲ ロードデンドロン フォーチュネイ2012.7.22
新葉が樹冠全体から万遍なく出てきています。
これで来年も今年同様にすばらしい花が見られる と思うのですが、残念ながら、それは無理です。今年は花を咲かせるのに相当のエネルギーを使っています。そのため、今出てきている新梢には花芽をつけません。付けられないのです。札幌の気候は、このシャクナゲに花をめいっぱい咲かせて、それからその年に充実した花芽を付けさせるほど暖かくは無いのです。今年は、体を十分に休ませ、来年、充実した枝に花芽をつけます。
残念ながら、今年のようなすばらしい花は再来年におあずけです。
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追記:7月9日
昨日、北大植物園に行ってきました。前回6月のときは、ツツジ・シャクナゲ類が色鮮やかに咲いていました。今回、バラが満開です。そのほかに、ノリウツギ、ガクアジサイ、アマチャなどアジサイの仲間が咲き始めていました。
園内を歩いてシャクナゲ(ロードデンドロン・フォーチュネイ:6月9日)のところに来ると、前回満開のシャクナゲの樹冠下には、切落とされた新梢や花殻と種子がたくさん落ちていました。写真で、芝生の上が茶色っぽく見えるのは、花殻と膨らみかけた種子です。バランスを欠く伸びすぎた新梢も切落とされています。
016 ロードデンドロン フォーチュネイ202.7.8
花殻と種子が切落とされた花軸部分の拡大写真です。写真では4本の茎の内、右側の2本には新しく新芽が伸びてきていますが、中央の2本は、1本づつ切落とされた新茎の切口が見えます。これは、1本だけ伸びすぎると全体のバランスを欠くために切落とされたのでしょう。 そして、出来ればこれから新たしく1本の茎から2~3本の新芽を出させたいのだと思います。
017 ロードデンドロン フォチュネイ2012.7.8
あんなに花をいっぱい咲かせたのですから、何か手当てをしないと株を弱めます。シャクナゲは、”花が終わったら種(たね)を取れ”といわれます。
その理由は、種子を付けっ放しにしておくと、種子をつくることに養分を取られて、新しく出る新梢に栄養が十分に行かないためです。そのため、しっかりとした枝葉ができなくなり、また、充実した花芽も出来ません。寒さに抵抗性のない株ができあがり、冬枯れの原因となります。特に北海道の場合、夏の生長期間が短く冬の寒さが厳しいことから、シャクナゲを育てる上で重要な作業の一つです。逆に言えば、シャクナゲの管理は、植えられた場所(土壌と環境)に馴染んでしまえば、冬囲いと花殻と種子の除去だけで十分といえます。
そういう意味で、北大植物園のあのシャクナゲ(ロードデンドロン フォーチュネイ)には、必要な手当てはきちんとなされているのです。そうでないと、あれほどきれいな花を咲かせられないのです。改めて納得しました。
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北大植物園に行ってきました。先ず、潅木園を見て、樹木園へ回り、続いて野草園へ。野草園を出て、中央芝生地で、このシャクナゲに出会いました。(6月9日)
その瞬間、その美しさにドキッとしました。ツツジ類の鮮やかさに目をひきつけられるのとは違う、上品で気品のある美しさに見入る という感じです。
広い芝生の片隅に、このシャクナゲは植えられています。大きさは3m強です。正午前には太陽の直射日光には当たらなくなります。上空はシラカバの葉で覆われ、シャクナゲを守っています。
品種名“OLDENBURG”。この品種は、シャクナゲの原種 ロードデンドロン フォーチュネイ(Rhoddendron fortunei)とカンピロカルプム(Rhododendron campylocarpum)をかけ合せて出来たものです。 ロードデンドロン=ツツジ属
068 シャクナゲ2012.6.3
もう少しいいカメラで撮れば、もっと本当の美しさを伝えられるのですが・・・・・。
067 シャクナゲ2012.6.3
ロードデンドロン フォーチュネイです。 シャクナゲにはこんなに美しい花を咲かせる原種があるのです。シャクナゲの解説書によると以下のように書かれています。
6mぐらいの小高木。産地は、中国中部の1,000mの山林中に自生。栽培は最も容易。重要な交配原種
074 シャクナゲ2012.6.3
豊平公園のバラ園に植えられている高さ約2mのピンクの花を咲かせる西洋シャクナゲです。昨年の春にはきれいな花を咲かせていたのですが、今年は、冬の寒さのために葉がほとんど枯死して褐色になっていました。
124 西洋シャクナゲ20111.6.9
美しい花を咲かせる種類であっても、このようになると評価を落としてしまいます。
020 シャクナゲ2012.5.14
076 シャクナゲ2012.6.3
このシャクナゲは、どにような冬囲いがなされているのでしょうか?矢倉を組んで,こもで覆っているのでしょうか?どんな方法にしろ、今年1月の異常な寒さに耐えて、すばらしくきれいな花を咲かせるのですから、もっと庭木にあってもいい樹です。このシャクナゲはお勧めです。
069 シャクナゲ2012.6.3
シャクナゲでよく見られる、つぼみの時にはピンク色しているのですが、つぼみが開くにつれて、花弁が白くなっていきます。その色合いが実に美しいです。

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