2021年の夏

上の表は、札幌の2021年7月1日~8月19日までの気温とその間に降った雨(降水量)を示したものです。 青線は日ごとの平均気温、赤線は過去30年間の日ごとの平均気温、 黒線は降雨量です。
図の下部にある1~49の数字は日日で、数字の1は7月1日、31は7月31日を、31の次の数字33は8月2日を表し、数字49は8月19日と読み替えてください。 図左側の数字0~60は、温度(℃)と降水量(mm)の単位です。

以下の文章は、あるwebページの今年の8月7日に書かれた北海道の猛暑に関する記事です。
道内での連続猛暑日は今日で15日連続となっており、今年更新中の最長記録をさらに更新しています。昨年までの最長記録は2018年などの4日連続で、今年はそれを大きく上回る記録となっています。
また、札幌でも午後3時までの最高気温が31・9度と真夏日となりました。連続真夏日記録は今日で18日連続となり、日毎の気温の記録が残っている1879年からの統計史上、最長の記録を更新しました。これまでの最長記録は1924年7月28日から8月13日にかけての17日連続で、97年ぶりの記録更新となりました。

上図の気温のグラフ線は平均気温です。最高気温は平均気温に約5℃を足したものなので、今夏は図の30℃線を超える日が続いたことになります。
確かに今夏は暑かったです。 特に夜温が下がらす寝苦しい夜が続いたのが印象に残っています。 札幌に来て40年以上になりますが、こんなに暑い夏は初めてのことことです。 今夏は何十年ぶり、いや、100年に一度の暑さだったのです。
そしてもう一つ、今夏の特徴は雨が少なかったことです。 上図は7月からの気温と降水量ですが、今夏は7月と同じように6月下旬からも雨が少なかったのです。 気象台によると、札幌の6・7月の降雨量は、

2021年       過去30年間の平均
6月  50.5mm      60.4mm
7月   7.5mm      90.7mm

この表を見ると、2021年6月の降雨量は過去30年の平均値と大した差はないように見えますが、6月20日に14.5mmの降雨があってからほとんど雨は降っておらず、それが8月上旬まで続いたのです。
2021.7.26
豊平川に架かる橋、ミュンヘン大橋と藻南橋の中間辺りから上流側(南区方面)を撮ったものです。 赤茶けているのは芝生。
2021.7.26
上の写真と同じ場所から反対の下流側(街の中心部に向かって)撮ったもの。 白っぽいベージュ色の部分が干しあがっている芝生地。 堤防斜面の緑色の部分はムラサキウマゴヤシ(アルファルファ)とイタドリ。 ムラサキウマゴヤシの根は地下10mくらいまで達するといわれています。 堤防の表土流失を防ぐにはもってこいの植物材料のようです。

今年2021の夏は、高温と少雨の夏だったのです。 北海道の小麦は収穫時に好天が続いて豊作だったようですが、タマネギとジャガイモはコロッコロの小さい玉しか収穫できていないようです。
一方、我家の家庭菜園は好天に恵まれて大豊作でした。 高温と少雨だったことが、病気の発生を抑制したのです、キュウリは5株植えて200本を超える収穫ができました。 例年は6月初旬にキュウリの苗を定植して1ヵ月も経たないうちに葉に褐色の斑点が出始め(べと病)、7月下旬になると褐斑病と思われる症状が下葉に拡がり、8月上旬には下葉がなくなること(葉に病気が拡がり、それを防ぐために除去)が多かったのです。 しかし、今夏はお盆を過ぎてもその症状の出方が少なかったのです。 6月下旬から8月上旬までほとんど雨が降らなかったことが病気の発生・拡大を防いでくれたのです。 トマトも例年になく甘味のあるものが収穫できました。 その要因は雨が少なく日照が十分あったことと思っています。
その代わり、8月に入ってからは畑の潅水に追われました。 潅水といっても、ホースの蛇口からシャワーのようして水をかけるのでは十分に地面に染み込まないので、作物と作物が植えてある間の通路に水を満たすのですが、ほぼ毎日1時間ほど潅水をしていました。 10月に払う水道代が少々心配です。

それでも、今夏の我家の家庭菜園は、畑作農家さんには申し訳ないのですが、美味しいものが収穫できて満足のいくものでした。
暑い暑い夏も悪くはありません。 しかし、夜温がもう少し下がって、20〜21℃になってくれれば最高なんですが。

 

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