アキニレ(その3)

11月上旬に真駒内の住宅街にあるアキニレを見に行ったときは、まだ緑葉が残っていて紅葉(褐葉)には少し早いようでした。 それから1ヶ月弱が過ぎています。 ちょっと遅いかな?とあまり期待しないで、再度、紅葉(褐葉)しているかどうか確認しに行ってきました。
1-001 アキニレ2014.11.30
アキニレの樹を見たとき、「まだ、葉がついてる!?  明日から12月、こんな時期まで葉をつける?」 と意外に思いました。
1-003 アキニレ2014.11.30
しかし、近づいてしっかり見ると、それは褐色になった葉ではなく、種子(翼果)なのです。
1-002 アキニレ2014.11.30
1-004 アキニレ2014.11.30
<余談 ハルニレとアキニレ>
〇 その1
春5月上旬、ちょうどエゾムラサキツツジやレンギョウの花が咲く頃、札幌に住む人々にとって長い冬から開放され、これから素晴らしい季節が始まろうとする頃、ハルニレの樹冠全体が緑に染まります。 「新葉が出たかな?」と近づいてみると、 花は既に終わっていて、種子(翼果)の緑色が新芽が吹いているように見えるのです。そして5月下旬になると、新葉に隠れて、その緑色の翼果が褐色になって成熟します。 6月に入ると、ハルニレの樹冠下は褐色の翼果で埋め尽くされます。
1-005 ハルニレ2014.5.4 1-277 ハルニレ2011.6.11
一方、アキニレは、札幌に住んでいる人にとって“冬”を意識し始める9月に花を咲かせ、10月に入るとその花は緑色の翼果に姿を変えます。 しかし、アキニレのそれはハルニレと違って葉に隠れてほとんど目立たないのです。 そして、11月下旬、樹上から葉が無くなったあと、褐色の翼果は、まるで紅葉(褐葉)したようにその姿を現します。 12月のある朝、何気なくアキニレを見ると、雪の積もった根元とその周辺が褐色の種子(翼果)に覆われているのに気づくのでしょうか?、それとも、それは春先まで枝についていて、いつともなく風に吹かれて樹冠から姿を消すのでしょうか?



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