ブドウ(その1) ジベレリン処理

私は本州の中央部、福井県出身なので、ブドウと言えば小粒の茶ブドウ(デラウェア)でした。 子供のころの我家では、お盆に祭壇を設けて、親戚の人たちが集まって念仏を唱えるのですが、その祭壇には必ずブドウが供えられてたのです。 当時、戦後15年程しかたってない昭和30年代前半で、おやつも今の時代に比べると貧弱だったので、母親から「食べてもいいよ」といわれるのが待ち遠しく、それほどに茶ブドウを食べられるのが楽しみだったことを憶えています。
しかし、その頃のデラウェアにはタネがあったのです。 口の中でブドウの皮をむいたときに拡がるデラウェアの上品な甘さは最高なのですが、舌でタネを取り出すときに酸っぱ味が出るのがほんの少し不満のあるところでした。 そうかといって、そのような食べ方が普通だったので、タネを出さずに食べるという発想はなかったのです。
しかし、種なしブドウが市場に出だすと、種ありのすっぱさは今一で、茶ブドウ(デラウェア)は種なしでないと食べなくなったというか、市場に出なくなってしまいました。デラウェアは種なしが一般的になったのです。 それでもいまだに、ブドウを食べるときは、舌でタネを取り出す癖は残っています。

2022.6.12
左:バッファロー、右 ;デラウェア

そんな思いもあって、昨春、デラウェアとバッファローの2品種のブドウ苗木を庭に植え付けました。 そうすると、今春、2品種とも新芽が伸び出すとともに、小さな蕾を持ったブドウの房が葉柄の基部からにたくさん出てきているのです。

[ 2022.6.12
左;バッファロー 房の長さは10cm強 
右;デラウェア 房の大きさはバッフローより一回り小さい。
ジベレリン処理をしたのが6月9日でなので、その時の房は一回り小さかった

種なしぶどうにするためには、ジベレリン(植物ホルモン)処理をしなければなりません。早速、最寄りのDCMホーマックで買い求めました。 箱に入っていて、5錠で1000円でした。 少々高いなと思いながら・・・・・。
使い方は、その錠剤を水に溶かしてブドウの房をその液に浸漬するのです。回数は2回。1回目は満開予定日14前、2回目は満開後10日です。
満開予定日14日前と言われても、今春初めて花が咲くので、それがいつだか判りません。ジベリリンを買い求めた日=6月9日に14日を足せば6月23日になります。 おそらく、その頃、7月に入る1週間前には満開になっているのだろう、いや少し遅いのではないか?、と思いながら、ジベレリン処理に取り掛かりました。
ジベレン1錠剤を溶かす水の量が50ccと少ないので、ブドウの房全体を浸漬できる容器を食器棚、洗面台等家中を探してやっと見つけました。75ccのヨーグルトの容器でした。 それに白い錠剤を入れてかき混ぜて溶かしました。

ブドウの開花期が分からないので、今回のジベレリン処理に効果があるのかどうかは不明です、また、デラェアとバッファローでは開花期が違うことも影響があると思われます。そうはいっても、とりあえず、ジベレリン処理をして結果を見るしかありません。
この時期のブドウ房は立っているので、手で房を押し下げて溶液に浸漬しました。 満開10日後(6月末?)に2回目の処理をする予定です。

 

 

 

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