ブドウ(その3) 花ぶるい

6月9日に1回目のジベレリン処理(推定満開14日前、種なし化)をして、約1ヵ月後の7月8日に2回目のジベリン処理’(満開10日後、果実肥大と熟期促進)をしました。
その処理の時期が適正かどうかははっきりしませんが、とりあえず、処理をしたので、種なしぶどうができるのを楽しみにしています。
ところが、ブドウの生り方(房の状態)を見ると、下の写真でもわかる通り、スーパーで売っているような実がびっしり詰まった房にならないで、バラバラというか、歯抜けの房なのでです。 調べると、この現象を「花ぶるい」と言うそうです。
2022.7.11
左;デラウェア、右;バッファロー

原因は、
① 樹勢が強くて、若木の場合
② 短く切り詰める強剪定をした場合
③ 窒素肥料の与えすぎ
④ 巨峰など大果系に品種にこの傾向が強く現れる
などがあるそうですが、
②の枝を短く切り詰める強剪定はしておらず、昨秋、枝に7芽残す長枝剪定をしていて、
③の窒素肥料の与え過ぎについては、今春まったく肥料は与えていないし、
④の巨峰などの大果系品種ではなく、中果系のバッファローと小果系のデラウェアなので、
②、③、④は該当しません。 残るは①の樹勢が強くて若木の場合ですが、
「花ぶるい」が起きる大きな要因は、
樹勢が強いため新梢がよく伸び、そのために養分が新梢の生育にのみ奪われて、果実の肥大まで行き届かない
ということなので、①が大きな要因として当てはまりそうです。
その対策として、
① 短く切り詰めるような強い剪定をしない
② 徒長枝を出さないように気をつけ、徒長した枝は開花3~5日前に、新梢先端を軽く摘心する
③ 冬季剪定では、大果系は7~8芽残す長枝剪定、小果系品種のデラウェアでは、1~2芽残す短枝剪定が良い実をつけやすい
とあるようですが、
①の「短く切り詰めるような強い剪定をしない」とありますが、小果系のデラウェアは③にあるように「1~2芽残す短枝剪定が良い実をつけやすい」とあり、どうすればいいんだ という感じです。
②の「徒長枝を出さないよう気をつける」とありますが、徒長枝とは花房をつけない新梢のことと理解すると、我家のブドウは、昨秋剪定時に約7芽残す長枝剪定をしたのですが、その枝のすべての芽から出た新梢に花房ができていたので、徒長枝はないのです。この徒長枝とはどういう意味なのでしょうか?
ブドウは、今年実をつけた枝は秋に剪定します。来年実をつける枝は今年実をつけてない枝を使います。その意味で、徒長枝とは来年の成枝(実をつける枝)のことを言っているのでしょうね。
そう考えると、我家のブドウはほとんどの枝に花房をつけたので、来年の成枝を育てるには、現在実をつけている枝の房を取って、成枝にする必要があります。
いやはや、ブドウはリンゴなどの果実に比べて病虫害が少なく育てるのが比較的楽と思って植えたのですが、スーパーに売っているようなものをつくろうと思うと、なかなか手間のかかる作物のようです。
さらに、若木は樹勢がお旺盛なので、花ぶるいが出やすいと言われていますが、若木とは何年くらいまでのことをいうのでしょうかね? 我家のブドウは昨年植えたばかりなので、これから数年?十数年?はこの「花ぶるい」を防ぐ対策と、どの枝を残す?、どれくらい切り詰める?という剪定に悩まされることになるのでしょうか。
これからしばらくは、経験と勉強が必要なようです。

 

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