ヒロハツリバナ・オオツリバナ

2月初めに豊平川の河川敷からツリバナの小枝を採ってきて水挿ししました。そのときは冬芽から小さな蕾が顔を出しだけで、蕾は大きくならずに枯れてしまいました。室内が乾燥しているためか、それとも、枝の採取時期が早すぎたのでしょうか?それで、再度、2月20日過ぎに枝を採ってきて水挿してみました。約3週間が過ぎています。
1-RIMG0015 ツリバナ2013.3.13
何日か前から咲き始めています。咲き方はぽつらぽつらとゆっくりですが、順次咲いていくと思います。はやり、室内で花を咲かせるには、2月上旬に枝を採ってきても無理なのでしょうか?
1-003(赤字)2013.3.13
中央右側に紫がかった逆さV字型をしたものが見えます。蕾を包んでいた芽鱗です。
ツリバナの仲間には、ツリバナのほかにヒロハツリバナ、オオツリバナなどのよく似た種類があります。公園などで見かけるのはほとんどツリバナです。樹形や葉でそれらを区別するのはなかなか難しいですが、花と実に違いがあります。
1-031 ヒロハツリバナ(赤字)2011.6.5
樹木図鑑によると、ツリバナとオオツリバナの花弁の枚数は5枚で、ヒロハツリバナが4枚と書いてあります。そうすると、上の写真がヒロハツリバナで、下がツリバナかオオツリバナになります。ツリバナの花は淡緑色に紫色を帯びると書いてありますので、おそらく下の写真の花はオオツリバナなのでしょう。
※花の大きさは、5mm強~1cm弱。
1-036 オオツリバナ(赤字)2011.6.5
次は果実です。
1-044 ヒロハツリバナ(赤字)2011.8.27
これは、ヒロハツリバナの実で、果実の横から翼のようなものが4つ張り出しているので、わかりやすいです。
1-049 オオツリバナ(赤字)
これはオオツリバナの果実です。ツリバナとオオツリバナの果実は4~5裂に割れます。しかしその割れ方が少し違います。ツリバナは丸い果実がそのまま4~5つに割れ拡がる感じですが、オオツリバナは割れたそれぞれの果実片が反っているというか、角ばっています。
1-036 オオツリバナ ツリバナ 2012.8.25
二つを比較してみました。左がオオツリバナで、右はツリバナです。
学名
・ツリバナ:Euonymus oxyphyllus(エウオニムス オクシフィルス) 小種名 oxphyllus は、鋭形の葉を持つ という意味 ツリバナの葉はヒロハツリバナとオオツリバナに比べると、葉の先は尖っているようです。
・ヒロハツリバナ:Euonymus macropterus(エウオニムス マクロプテルス)  小種名 macropterus は、大きい翼の という意味。これは果実の形態のことを言っているのでわかりやすいです。
・オオツリバナ:Euonymus planipes(エウオニムス プラニペス)  小種名 planipes 扁平な脚(柄)をもつ という意味。これはどの部分を指しているのでしょうか? 枝が扁平なのか? 花軸が扁平なのか?それとも果実の割れた片のことを指しているのか?おそらく果実の割れた片のこと言っていると思うのですが・・・・・。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA