ホウレンソウ:菠薐草の花

この写真を撮ったのが6月12日です。種をまいて1ヶ月ちょっと過ぎています。5月下旬~6月上旬に抽台(花芽ができて花茎が上がってくること)に気付きました。
1-003(赤字)2013.6.12
購入した種の袋には、は種時期は4月上旬~9月と書いてあるのですが、5月上旬に種をまくのでは、食べられるホウレンソウをつくるのは無理なようです。残案ながら今回は、採れたてで柔らかいホウレンソウのおひたしはおあづけになってしまいました。ホウレンソウは長日性植物(日が長くなる時期に花芽を作り、花が咲く)なので、日が短くなる7月以降に種をまいてみようと思っています。
1-002(赤字)2013.6.12
その代わりと言うわけではないのですが、ホウレンソウの花の写真を撮ってみました。ほとんど雑草です。
ホウレンソウについて勉強しました。
アカザ科の1年生草本。典型的な長日性植物で雌雄異株。風媒花なので昆虫を魅惑する美しさもなく地味で目立たない花を咲かせます。原産地は地中海沿岸地方で、回教徒によって東西にもたらされ、7世紀ころ中国に伝わり、日本には16世紀頃に入ってきたと言われています。
中国から伝わった、いわゆる日本在来種は、とげ種で葉に刻みのある剣葉系のものです。この種類は、寒さに強いけれどもとう立ち(抽台)が早く、秋から早春にかけて低温短日条件でよく生育します。
一方、明治になって欧米から導入されたのが、主として丸葉系の西洋種、生育は遅いけれど葉が大きく厚みがあってとう立ち(抽台)の遅いものです。
昔、小学生の頃、朝夕のおかずにホウレンソウのおひたしが出されて、その株元の赤味の部分が食べられなくて必ず残すので、母親から「滋養になるから食べなさい」と怒られたことを思い出します。あれは中国から伝わった日本の在来種で、現在ではほとんど見られない種類です。、スーパーで買ってくるホウレンソウは、丸葉の西洋種のようです。昔よく食べた株元に赤味のあるホウレンソウが懐かしく、一度食べてみたいものです。
現在は、1年を通じてホウレンソウを食べることができますが、それは、暑さに強く収量が多い丸葉系の西洋種が多く栽培されているためです。しかし、在来種の良いところを取り入れて、西洋種と交配した一代雑種(F1)が主流になっているようです。

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