ツルアジサイ

先週日曜日(6月30日)、北大植物園に行ってきました。園内のツツジ類の花は既に終わり、ライラックの遅咲き種も最盛期を過ぎて樹木類の花も大体咲き終わったようです。宿根草類も花が咲き始めるにはも少し間がありそうです。バラ園のバラもチラホラ咲いていますが、最盛期を迎えるには後2週間ほど先のようです。この時期の植物園は花を観る時期としてはちょうどは端境期になるのでしょうか。その中で、ヤマボウシが白い花を樹冠一杯に咲かせていました。今日取り上げるのはこのヤマボウシではありません。もう一つ、白い花が咲いていました。
1-RIMG0152 ツルマサキ(赤字)2011.6.26
ツルアジサイです。ツルアジサイを写真で撮るといまいちというか、実際に見たイメージで後から写真を観ると、その差が大きいと言うか、ピリッとこない写真になってしまうことが多いのです。今回もそうだったので、とりあえず数少ない中でも比較的ましな写真(同じ樹)を載せています。
1-022 ツルアジサイ(赤字)2013.6.30
これは、樹の根元に行って真下から見上げて撮っています。太陽に映えて白く透きとおっているように見えるのがツルアジサイの花です。
ツルアジサイは、この時期に郊外の道路を走ると、樹木の幹枝に絡みついて花咲かせているのをときたま見かけます。
1-074 ツルアジサイ2012.7.15
確実にツルアジサイを観るには、羊ヶ丘にある北海道農業研究センター(旧北海道農業試験場)が一番ではないでしょうか。カラマツの並木が有名なこの研究センターは、並木のほかに樹高が30m前後もありそうなカラマツの樹林が拡がっています。それらのカラマツにツルアジサイがはるか上の方の幹枝まで絡み付いていて、一種独特の景観(雰囲気)をつくり出しています。
1-014 ツルアジサイ(赤字)2013.6.13
この写真のように、玄関前にアーチ状のツルアジサイを仕立てようとしているものもあります。むさ苦しくならないように手入れするのは、それなりの苦労と努力が必要なようです。
1-180(赤字)2012.4.30
4月下旬~5月上旬に芽吹きます。
1-070 ツルアジサイ(赤字)2012.5.6
1-015 ツルアジサイ(赤字)2012.6.19
中央にたくさんあるつぶつぶは雄しべと雌しべのある両性花です。この外側に装飾花をつけます。
1-061 ツルアジサイ(赤字)2012.6.24
両性花の長い雄しべが目立ちます。
〇 ツルアジサイとイワガラミ
この両種は、ツル性で、同じような葉形をしていて、同じように白い花を同じ時期に咲かせる似たもの同士です(両者は同じユキノシタ科であるが属は違う)。しかし、違いはあります。一番わかりやすいのは、両種の装飾花です。イワガワミのそれは1枚しかないのに対して、ツルアジサイは4枚あります。葉もよく観察すると、イワガラミの鋸歯は粗く、ツルアジサイはそれに比べて細かいようです。花の咲く時期についても、ツルアジサイは6月中旬から見かけますが、イワガラミの咲く時期は7月に入ってからのようで、咲く時期は少し遅れるように思います。しかし、これについてはイワガワミに出会う機会が少ないのでなんとも言えないところがありますが・・・。

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