クリ 相馬神社(平岸)

地下鉄澄川駅から平岸通に出て、北に300mほど進むと、左手に澄川墓地が見えます。 それを通り越すと同じ左手に相馬神社の鳥居が目に入ります。 鳥居をくぐって急な砂利道を100mほど息を切らして上っていくと、
クリ 相馬神社 2015.11

空に大きく幹枝を拡げるクリの樹を見上げます。  根元に目を向けると古びた説明板があり、それには、
・樹種    シバグリ
(クリの果実には変異があり、シバグリ(芝栗、柴栗)とよばれるものは小さい野生品で、栽培クリの基本種である(園芸植物大辞典)。
・推定樹齢 300年以上
・樹直径  121cm
・昭和62年10月
と書かれています。

樹高は20m前後、樹幅はそれ以上あり、根元から高さ2~4mの位置で、太い幹枝が幾本にも分かれて横に縦に勢いよく伸びていて、樹形は末広がりの扇型をしています。札幌市内にも、開拓以前から生えているクリの古木を見かけますが、相馬神社のクリが最も威厳と風格を備えているように思います。
また、相馬神社には、イタヤカエデやミズナラなどの大木が生えており、それらの樹とこのクリを含めて1,500㎡が札幌市の※保存樹に指定されています。

クリ 相馬神社 2012.8.25
荒々しく縦に割れる樹肌の太い幹には、しめ縄が飾ってあり、これを通り越すと相馬神社の本殿?社殿が見えます。
クリの樹の南側、少し一段低くなっているところには、屋根が社(やしろ)風の東屋があり、そこには土俵が設置されています。 秋のお祭りには、この大きなクリの樹の下で、子供相撲が行われているのでしょうね。

クリ 2015.9.16
樹齢300年を越す大樹は、幾多の風雨に揉まれたのでしょう、へし折られた太い幹にはところどころ切断された痕があります。

クリ シバクリ 相馬神社  2014.5.6

※保存樹 札幌市では、「都市の美観風致を維持するための樹木の保全に関する法律(昭和37年度交付)」及び「札幌市緑の保全と創出に関する条例(旧札幌市緑化推進条例(昭和52年度制定))」に基づいて、札幌市内にある保存すべき老大木を保存樹として指定しています。
以下の表は、札幌市が指定している保存樹一覧表です。

http://kimagurenikki.sunnyday.jp/wp-content/uploads/2015/12/e1eba2e776d9091413b167366982f048.pdf

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