ネギ  植替え

トマトやピーマン等果菜類は、苗を大きく成長させて、花を咲かせて、そして実が生ってそれが大きくなってやっと収穫できるので、収穫期まで日数を必要とします。 一方 ミズナやホウレンソウなど葉もの類は、は種(種まき)から収穫期までの期間が短かく、夏場で早いものは1ヶ月強収穫できます。 ところが、ネギも葉もの類の仲間なのですが、収穫までに比較的日数を必要とする野菜です。 葉ネギ(比較的小さめで収穫するネギ)でも、4月中旬に露地にタネをまくと、収穫できるるようになるのは9月以降です。

それで、毎年、園芸店でネギの苗を購入していたのですが、今から3年?前に、いつもの園芸店ではなく、別の店でネギの苗を売っていたので購入したのです。 その苗は、毎年買っている苗と違って、株(苗)の大きさが15cm以上あり、茎も太いものでした。 毎年購入していた苗は、その年の2月?頃に温室でタネをまいて育てられたもので、それとは明らかに違っていました。  その購入した苗は根元で分けつしているもので、それを分けて植え付けました。
2017.4.22
写真は、昨秋に株分けしたものを今春撮影したもの。 1本づつではなく、1株を2~4本にして植え込んでいます。

 

 

 

 

 

 

2017.4.24
掘り起こすと、写真のような状態です。 3~4倍に分けつしています。 草丈は20cm弱。 雪解けからとう立ち(抽苔:花が上がってくる)が始まる5月中旬までの1ヶ月と、花も終わりその後夏場に出てきた葉を、10月以降?堀上げてうどん、味噌汁、納豆などの薬味に使っています。 夏場に出てきた葉はかたくて食べられません。

2017.4.24
今春、株分けして植え付けたところ。 1株は3~4本。

<余談>ネギの種類
ネギの栽培品種を大まかに分けると、根深ネギと葉ネギに分けられるようです。
園芸植物大事典によると、
「葉身は円筒状で先はとがり、表面にろう物質がある。葉鞘も円筒状で、内部の葉を包み、淡緑色で、土寄せすると白色化し、質がやわらかくなる。 葉鞘を俗に白根と呼び、白根の長い栽培品種を根深ネギ、葉身(緑の部分)を主とする栽培品種を葉ネギと呼ぶ。」

以下の表は、ネギの栽培品種を形態的、生態的特性から分類している。
園芸植物大辞典より  山川邦夫(1983)より作成
上記の表では、栽培品種群をヤグラネギ、千住ネギ、加賀ネギ、晩ネギ、株ネギ、九条ネギに分けています。
上表を詳細に見ると、それぞれの栽培品種群が根深ネギグループまたは葉ネギグループに分けられるかというとそうではなく、例えば、栽培品種群「加賀」の中に、根深ネギの「下仁田」という品種が、葉ネギ「岩槻」という品種があります。 これを見ると、ネギは分げつする性質は品種によってその傾向が違うようです。 また、栽培方法(肥料や植栽間隔)によっても分げつを左右するようです。
上記の表は30年以上前に作成されていますが、現在でもネギの主要品種は栽培品種群の「千住<根深ネギ>」と「九条<葉ネギ>」なのだそうです。

当方が購入したネギは、よく分げつするので、九条ネギの系統なのでしょう。 深植えにして、葉鞘(白根の)部分が多く食べられるようにしています。

追記 2017.5.2
ホーマックの園芸コーナーで、上述のネギと同じと思われるネギを見つけました。 比布町の 「越冬千年」 いう名前で売られていました。 おそらくそのようです。
しかし、下記ウェブサイトを読むと、
「20年以上前、農家の方が道北方面から貰ってきた苗があり、たまたま冬に放置してしまい、もうダメだろうなぁと思いながら育てたら大きくなったそうです。」
ということで、正確な系統、品種は判りません。
比布農協千本ネギ → http://ameblo.jp/kamikawa-tabemonogatari/entry-11093426261.html

 

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