ニオイヒバ  生垣


2018.10.18
写真は北海学園大学山鼻キャンパス(中央区南26条西10丁目辺り)の外構植栽、ニオイヒバの高生垣です。 高さは8mほどで、延長は100m程あるのでしょうか?  道路沿いに植わっているので少々圧迫感はありますが、この規模(長さ、高さ)の高生垣はそんなにはありません。
2018.10.18
写真は、石山通(国道230号)沿いに面する北海学園大学キャンパスです。 歩道沿いに黒い支柱に白いロープが二段張られている簡易柵が見えます。 この部分は最近まで上述と同じ高生垣がありました。 どういう訳かきれいさっぱりと処分されています。

ニオイヒバの生垣は公園などで目隠しや区域を分けるために良く利用されます。
ときおり目にするのは、公園トイレの前に数メートルの高さになっているニオイヒバが数本列植されているのを見かけます。 また別の公園では、
「どうしてこの場所に視界を遮る大きなニオイヒバが長く列植されているのだろう」
と少々違和感を覚える植栽に出合うことがあります。
公園トイレの場合は目隠しが、長い列植の場合は区域を仕切る目的で生垣(高さ1.2m)として植栽されたのですが、長い期間刈込が行われなかったために起きた現象(結果)なのです。 ニオイヒバはニセアカシアやプラタナスのように成長が早くある程度の間隔で剪定を必要とする落葉広葉樹と異なり成長がゆっくりなので、剪定など枝の整理をする必要性をあまり感じさせない樹木なのです。 そして、落葉や日陰など周辺樹民からの苦情が来ない限り、そのまま大きくしてしまうケースが多いのです。
おそらく、この北海学園の高生垣も植えた当初は視界を遮るようものではなく、高さ1.0~1.2m程度のものではなかったか、推測します。
しかし、高生垣が視界を遮るようになったために、構内の治安を悪くする出来事があったか、それとも、視界の悪さに不安を感じる人が多くなったか、何らかの原因?でこの生垣を除去する必要に迫られたのではないでしょうか?

生垣には色々な樹種が使われますが、なぜかニオイヒバの生垣に本来の高さを逸脱して樹木になってしまうケースがときおり見られるのです。 成長が遅いこと、落葉がでないこと、四季を通じてほとんど変化がないこと=ほとんど管理を必要としないこと、がついつい放って置かれる存在になってしまうようです。

 

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