ニセアカシア:黄葉でない黄葉


中島公園の園路沿いに植栽されているニセアカシアです。手前に見える針葉樹はプンゲンストウヒで、ニセアカシアの下に赤く紅葉している樹はベニシダレです。
ニセアカシアは外来種のこともあって、エゾヤマザクラやハルニレなど北海道に自生している樹木に比べると落葉時期はぐっと遅く、札幌の中心部では11月中旬以降で、遅いものでは12月に入ってから落葉する樹もあります。そして、マメ科植物は根に窒素を固定する根粒菌を持っているために、落葉時に葉から窒素を樹体に引き上げる必要度が小さいためか、落葉(おちば)の色はくすんだ、色あせた緑色をしています。
そのために、周りの樹木が北国の長い冬に備えてほとんど葉っぱ落とす時期に、「なんで、いつまでもくすんだ色の葉っぱつけているの?」という気持ちを抱かせる樹木です。
1-018.jpg
緑葉の高木が並んで植えられています。中央に黄葉している樹木があります。これもニセアカシアです。
1-085 ニセアカシア(黄葉) 2012.6.10
この写真は、上段写真のニセアカシアを園路沿いに撮ったものです。時期は6月上旬。ちょうど芽出しから新緑になる時期です。
1-004 ニセアカシア 黄葉 水道局南営業所2012.6.15
これは、南区川沿国道230号線沿い、中村記念病院の外構に植えられているニセアカシアです。6月上旬に撮っています。少し寒さに弱いのでしょうか、枝先が枯死しています。
1-002 ニセアカシア 黄色 中村記念病院2012.9.2
上と同じ中村記念病院、9月のニセアカシアです。春先の枝枯れなど全く影響を感じさせないほど元気に成長しています。ほかのニセアカシアに比べて黄色く見えるのですが、特に、枝先、新葉の黄色が濃いようです。
このニセアカシア、インターネットのサイトで調べると、「フリーシア」という品種名がついていて、専門業者で販売されています。
中島公園の黄葉になるニセアカシアは、通常のニセアカシアに紛れ込んで植えられたようにも見えますが、中村記念病院の場合は、ニセアカシア「フリーシア」として植えられているように思います。
先ほど上段で、ニセアカシアはくすんだ緑葉を初冬までつけている話をしましたが、もし、ニセアカシアを新たに植えるとするなら(今、外来生物法などで問題となっているニセアカシアですが)、夏場はレモンライムの明るい緑葉で、秋口に黄葉するニセアカシアのほうが季節感があって良さそうです。付け加えると、通常のニセアカシアに比べて枝の伸びが少ないというか、成長が穏やかなようです。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA