西洋シャクナゲ(その1)

シャクナゲの花が咲き始めています。下の写真は、我家の西洋シャクナゲです。買ったときは名札が付いていて品種名がわかったのですが、今となっては皆目見当もつきません。植えてからかれこれ25年立つでしょうか?赤色が鮮やかです。毎年、このようにきれいに咲いてくれます。冬の寒さで葉が真っ赤になったり、花芽が枯死して花が咲かないことはありません。これは、おそらく、株高50cmほどでそれほど大きくないので冬の間雪にすっぽりおおわれることと、晩秋~初冬(冬の寒さに備え、耐寒性を増す時期)に数年に一度やってくる寒さに耐える性質を持ち合わせていることが、毎年きれいな花を咲かせてくれる要因・理由だと思っています。
R0010322.jpg2014.5.18
肥料は春先の畑おこしに併せて忘れていなければ申し訳程度にほんの少々与えています。冬囲いはしていません。このシャクナゲの後ろに景石があって、それが枝の雪折れを防いでくれているようです。花が終わったあとの花摘み(種子をつくるための栄養を枝葉と来年咲く花芽の形成にまわす)もしていません。樹形がコンパクトにまとまっているので剪定の必要もなく、何も手当をしていません。我家にとっては出来の良いシャクナゲです。というのは、過去にシャクナゲの苗木を買って植えたのですが、枯れたものや、枯れはしないのですが、順調に生育してくれずに十数年たっても花が咲かない、という経験があるからです。
124 西洋シャクナゲ2012.6.19
上下の写真は、豊平公園に植えられている西洋シャクナゲです。高さは2~3mあるでしょうか?。大きなシャクナゲです。ツツジの仲間には出せない、ボリューム感のある豪華な咲き方です。西洋シャクナゲの素晴らしさ、豪華さがでています。
095 西洋シャクネゲ2012.6.4
これくらい大きくなると、こもなどで囲って寒風を遮るための冬囲いはしてもらえなくなります。このようにきれいに咲いてくれるのですから、これらは冬の寒さに耐える性質(耐寒性、耐乾性)を持ち合わせているようです。しかし、
010.jpg2012.4.25
このような状態になる年もあるのです。こうなると花芽も枯れていて花は咲きません。寒さに耐えうる性質を持っているといっても冬の寒さの程度・性質によって、前述のように晩秋の急激な冷え込みや真冬の寒風の強弱によって葉が真っ赤になる年もあるのです。
雪に埋もれてしまう低木性のシャクナゲは、晩秋の急激な寒さだけを考慮すればいいのですが、高木性のシャクナゲは、前述の性質と真冬に雪の上に出てしまう葉がより強い耐寒性と耐乾性を持っていなければ、葉が真っ赤になってしまう年もあるのです。
シャクナゲ類は苗木を買って大事に育てていても枯れたり花を咲かせてくれないことがあり、栽培のしにくい気難しい植物と言われています。また、年によって葉や花芽が枯死し 翌春に花が咲かないなど、冬の寒さに弱い(冬の寒さに耐える品種がはっきりしないことや特に高木が冬の寒さにやられてしまう)ために、ハクサンシャクナゲなど日本に自生しているシャクナゲほど個人の庭に見かけません。
096 シャクナゲ 石山通2012.6.10
ピンクと白の色合いが絶妙です。
097 シャクナゲ2012.6.10
022 シャクナゲ 西洋シャクナゲ2012.5.26
中央の白が西洋シャクナゲ、ピンクがヨドガワツツジ、右端のピンクはヤエザクラ
001 セイヨウシャクナゲ 2014.5.10
実際の花色はもう少し黄色味を帯びていて、キバナシャクナゲを想起させます。
しかし、この時期、住宅街できれいに咲いている西洋シャクナゲをたまに見かけます。これらが、毎年、上述の写真のようにきれいに咲いてくれるのか? 葉が真っ赤になることはないのか? 冬囲いをしているのか?など、どのように冬を越しているのか?知りたいものです。

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