シャクナゲ 西洋シャクナゲ

日曜日(6月5日)に豊平公園に行ってきました。 ツツジ類が終わって園内の華やかさは無くなっていますが、久しぶりの好天で、青空に映える新緑が美しいです。
シャクナゲ  豊平公園  2016.6.5  豊平公園
写真の西洋シャクナゲは、以前このブログで採り上げているのですが、今回見たシャクナゲが一番の見頃、最も美しい時期に出会えたので、再度、載せました。
豊平公園バラ園の一角に植えられています。 高さは3~4mくらい。
シャクナゲ  豊平公園  2016.6.5
セイヨウシャクナゲ 2016.6.11
こんなに美しく咲いていますが、数年?に一度、寒さのために、葉は赤く枯れ上がって花がほとんど咲かない年もあります。  秋口(10月下旬~11月上旬)に真冬の寒さがやってくると、冬場には耐えられる寒さも秋口にはその準備が出来ていないために、残念ながら、蕾と葉は枯れることがあります。

<余談>
今から40年ほど前、私の最初の勤務地 札幌市農業センター(現在:小金湯さくらの森)で、西洋シャクナゲの耐寒性の調査をいていたことがあります。 その当時は西洋シャクナゲが北海道に入ってきて日が浅く、種類によって寒さに強くいものや、葉が赤く枯れてしまうものなど様々でした。
シャクナゲは、タイやビルマなど暑い地域からヒマラヤ、チベット、シベリアなど寒い地域までアジアの地域、特に中国を中心に多くの種(しゅ)が分布していて、日本にもハクサンシャクナゲやヤクシマシャクナゲなどの種があります。 また、ヨーロッパや北アメリカにも数は少ないですがいくつかの種が分布しています。
ヨーロッパの育種家を中心に、それらを掛け合わせて大きくて美しいシャクナゲの品種が数多くつくられました。 現在、個人の庭で赤やピンク等の大きな花を咲かせているシャクナゲは、多くがそれらの系統に当たると思います。
その当時、農業センターの栽培地にあるシャクナゲは、まだ植えられたばかりのものが多く、高さ30cm~1.0m未満で、雪解け後に冬囲いを外すと、葉と蕾は褐色に枯れあがっているものが多く、がっかりしたものでした。 しかし、その中には立派に花を咲かせるものもありました。
そんなときに、書物で見る西洋シャクナゲのすばらしい姿、特にイギリスやアメリカ(ポートランド)のシャクナゲは、園路沿いに植えられている株高が4.0~5.0mもあるシャクナゲに株全体が赤やピンクの花で覆われているその豪華な樹姿を見ると、札幌でも、このようなシャクナゲが育つのだろうか?、育ててみたいと思った記憶があります。
現在、豊平公園で写真のような立派なシャクナゲを見ると、その当時、40年前の記憶が懐かしく蘇ってきます。

 

 

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