田んぼ

地下鉄東豊線の栄町駅で下車し、百合が原公園に向かって東16丁目・屯田通を北に向かって15分程歩くと右手に小面積ながら田んぼがあります。面積は4反(約4,000㎡)くらいでしょうか。 最近の札幌市内ではほとんど見かけないものです。 2023.6.18

田んぼイネの苗は10~20cmに育っていて、北海道の道央地区の田植え時期は5月下旬なので、おそらくこの田んぼもその頃に植えられたのでしょう。
今から40年以上前の昭和50年代には、北区の篠路や清田区の真栄・有明には水田が拡がっていたのを憶えています。その当時、札幌市の水田面積だけで4,000haあったように記憶しています。2020年(令和2年)の農業センサス(政府による農業の実態把握調査)よると、札幌市の経営耕地面積は1,480haで、その内水田面積は103ha(そんなにあるの?)だそうです。
2005年(平成17年)の農業センサスでは、昭和50年の経営耕地面積が6,468haなので、その当時の水田面積が4,000haという数字はそんなに間違ったものでもなさそうです。 政府による水田の転作が始まったのが昭和40年代半ばで、当初は水田を休ませる休田だったのですが、昭和50年代に入ると休田から水田を畑作に換える転作に移行しています。 なので、昭和50年代前半にはまだ少なからず水田が残っていたと思われるからです。

札幌郊外の道路脇で、しかも建物がすぐ傍に立っているような条件の田んぼなのですが、そんな田んぼでもしばらく眺めていると・・・・田んぼの横を流れる水路でメダカなどをタモですくったことや、お祭りの夜などに水路の際に生えているヤナギにホタルが光を放っているのを見つけたときの驚きなど・・・・遠い昔の田んぼに纏わる思い出が頭の中を通り過ぎていきました。

2023.5.16
信州安曇野の水田風景 背景に連なる残雪の山々は北アルプス。

 

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