ツルシキミ:だれにも食べてもらえない赤い実

1-017 ツルシキミ 豊平公園2012.9.29
豊平公園の正面入口から緑のセンターに向かって歩くと、園路沿い右手に、高さ30~60cmの常緑性低木が植えられています。
1-016 ツルシキミ2012.9.29
その中のところどころに赤い実を見つけることができます。ツルシキミ(ミカン科)の果実です。大きさは直径1cmはありませんがそれに近い大きさです。2~3個から数個かたまって実をつけます。
1-069 ツルシキミ2011.6.4
花は5月下旬~6月上旬に咲きます。雌雄異株で、写真は雌花のようです。この写真の花は終わりかけで、花弁が散り、緑色した子房が見えます。花の最盛期は、科は違いますがジンチョウゲ(ジンチョウゲ科)に似ています。
雄花のほうが花付きが良いので、来春はちゃんと撮りたいものです。
1-042 ツルシキミ2011.6.15
6月中旬には赤い小さな実になっています。
1-077 ツルシキミ 実2011.4.9
この写真は4月上旬に撮っています。色と形共に秋口に実った果実とほとんど同じです。
書物などで調べますと、ツルシキミは葉、果実共に有毒で、鳥などの野生動物に見向きもされないようです。ライラックの台木で知られているイボタの実も翌春まで実をつけていますが、やはり、その実は有毒だそうです。ナニワズ、カバレンゲツツジなど中低木類には、葉や果実に毒性を持っている種類が多く、これは当然のことですが、外敵から身を守る自己防衛の手段なのでしょうね。

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