ワサビ 大王わさび農場

信州松本に行ってきました。

2023.5.15
日本には当時の姿を残し現存するお城は12 城で、その内五層の天守閣を持つものは姫路城と松本城だけなのだそうです。 その松本城を見たとき、端正というか品があるというか、その均整のとれた姿に一瞬見入りましtた。

信州安曇野のわさび
松本市の北、安曇野にある大王わさび農場に行ってきました。
松本駅で大糸線に乗り、穂高駅で下車。そこから大王わさび農場までは距離にして約2.5km、徒歩で約30分なので、歩いて行くことにしました。

写真は大王わさび農園へ行く途中の景色。穂高駅前の町中を通り過ぎると田園風景が拡がっています。 ちょうと田植えが終わった頃のようで、小さな苗の植わった水田が拡がっています。 昭和40年代までは日本の至る所で見られた懐かしい風景で、どこかホッとするというか、穏やかな気分になれる景色です。 背後にある山々のその奥に見える残雪に覆われた山々は3,000M級の山がそびえる北アルプスです。

ウィキペディアによると、大王わさび農場は面積15haを有する日本一のわさび園です。 そこを訪れる観光客は土産店やレストランなどの施設近くにあるほんの一部のわさび畑を見るのですが、同農場に入って最初に見たわさび畑が下の写真です。
2023.5.16
事前に調べて思い描いていたわさび園は、
                         ウィキペディアより
このように清流にわさびの葉が拡がるものなのですが、そこで見たものは、収穫が終わった後のビニールマルチ?が残っているだけの畑でした。
それで、同農場関係の方に話を聞くと、
「あいにくここは畑を休ませているところです。北アルプスの山々から湧き上がってくる水は、冷たくてきれいなのですが養分が少なく、数年続けて栽培するとわさびの出来が悪くなるので、順繰りに畑を休ませているのです。」との返事が返ってきました。
「わさびの栽培期間はどれぐらいですか?」と尋ねると、
「タネをまいて苗をつくります。その苗を植えて収穫まで約1年半かかり
ます。」とのこと。
2023.5.16
他の場所には現在栽培中の畑があり、写真のように清流全体(畑全体)が遮光されていました。


2023.5.16
遮光資材は遮光率50%?程度のものが使われているようです。
この遮光についても尋ねてみました。
「遮光はいつごろからするのですか?」
「わさびは暑さに弱いので、夏の間(5月~8月?)しています。」
とのこと。
なので、わさびの葉が見える畑を見たいなら、春3~4月と気温が下がってくる9月以降のようです。
また、説明をしてくれた当農場の方は、
「わさびの花が3月に咲くのですが、その花を湯通しして食べるとおいしいのです。 湯通しするよりも少し苦みが出ますが生でも食べられます。」とのこと。

大王わさび農場HPより
農場内の売店では、生わさびが販売されています。 10~12cm前後のものが1000円/本と思いのほか高いので買うのをやめました。 しかし、この大きさまで育てるのに1年半かかることと、水の中での植付や収穫、遮光資材の設置等の作業を思い巡らすと、そんなものなのか?と半分納得しました。
2023.5.16
松本から東京に向かうあずさ30号の車窓から見た富士山です。山梨県側から見る富士山は初めてです。絵葉書や東海道新幹線の車窓から見る裾野の長い雄大な富士山を見慣れていいる者にとっては、反対側の甲府駅前後で見る富士山は近くの山並みからニョキっと白いものが突き出している感じで多少違和感があります。
帰札後の写真で見る富士山は、車窓から見たものより意外に、思いのほか小さく写っています。おそらく、初めて見る甲府側の富士山に見入って、周りの景色はほとんど目に入ってなかったのでしょう、自分の脳は富士山だけを記憶したのでしょう。 そう考えると、やはり、富士山はどこから見ても人を引き付ける山なのです。

<追記>
ワサビ;アブラナ科ワサビ属、日本原産。 山地の渓流や湿地で生育し、春に4弁の白い小花を咲かせる。
インターネットのニュースで、「安曇野の陸わさび栽培本格化」という記事が載っていました。収穫量の減少に対応するためとのことですが、栽培期間が1年半と長い水栽培より、春に植えてその年の秋に収穫できる陸ワサビの方が低コストで、しかも作業が楽なのでしょうね。

 

 

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