ヤマツツジがいたるところで満開です。

この時期、街中を自転車で走ると、道路沿いの個人宅の庭にツツジの花が美しく咲いているのを見ることができます。ピンクで八重咲きのヨドガワツツジ、小さな花が株全体を被うヒノデツツジ・ミヤマキリシシマ・クルメツツジなどの淡い桃色から鮮やかな赤や紫の花々、キシツツジ、エクスバリーアザレヤ、キレンゲ、カバレンゲツツジなど実に多彩できれいなツツジ類が咲き誇っています。その中でも一番よく見かけるのがヤマツツジです。
045 ヤマツツジ 西岡-0012012.5.27
個人宅のお庭の写真を撮らせてもらいました。真ん中のお椀を逆さにした形のものがヤマツツジと思います。右側のライラックの下に鮮やかな朱色のツツジが見えます。その左横に黄色のツツジが植えられていますが、ヤマツツジとキレンゲでは無さそうです。色の鮮やかさからすると、この二つはエクスバリーアザレアではないかと思っています。札幌の、今、この時期が個人の庭の最も輝くひとときです。
046 ヤマツツジ H-2.5 W=5~62012.5.20
北大構内で撮ったものです。樹高が約2.5m、幅が5~6mある立派な株です。どれぐらいの年数が経っているのでしょうか?見当も付きませんが、100年は過ぎているのでしょうか?
008 ヤマツツジ2011.6.3
このヤマツツジは、エドウィン・ダン記念公園(旧真駒内中央公園)の東側(真駒内郵便局側)に植えられています。高さは約1.5mです。このヤマツツジはこの公園が造成された時に植えられたと思いますので、樹齢は50年前後でしょうか? 公園に植えられているヤマツツジでは、立派な部類に属します。
札幌市では、昭和50年代~平成の初めにかけて多くの公園がつくられ、その間に大量のヤマツツジが植栽されました。しかし、エドウィン・ダン記念公園のツツジのように立派に育つツツジはそう多くはなかったように思います。
その理由は、ツツジ類特有の酸性土壌を好むことと、それ以上に根の特性、透明で極細の根が乾燥と加湿に弱いところにあるようです。個人の庭のように水遣りなど極め細かい手当てができるのとは異なり、公園のような植えっぱなしでその後にほとんど何もしない粗放な管理には不向きな樹種のようです。
ここのツツジが毎年花を咲かせるのは、植えられた当時の環境は分かりませんが、現在、上部にカツラなどの大きな樹に覆われて、直射日光が当たる時間が少なく、ツツジ周辺の土壌が乾燥から守られているのが大きな要因と思っています。

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