今冬(2023~2024)の雪

2024年の年が明けました。
おめでとうございます。

今冬は雪が少ない年、シーズンになりそうです。
札幌管区気象台や札幌市の各区の降雪・積雪状況を見ると、平年の1/2、昨年の1/3の雪量です。 除雪で道路わきに堆積される雪の高さも全くないと言っていい程で、このような冬も珍しいです。 一戸建てに住む私にとっては、間口の雪かきに悩まなくて大変ありがたいのですが、札幌市内のスキー場関係者にとっては気を揉むというか心配なシーズンになっているようです。

しかし、雪が少ないのは札幌市で、その北に位置する岩見沢、新篠津、滝川、留萌など札幌の北部日本海側では平年以上の降雪のようです。 このような状況が起きる年は西北西や西風の吹くときです。 札幌地方に雪が多くなるのは北西の風が吹くときです。 西風が吹くときは札幌市北部に雪が多く、北西の風が吹くときは札幌市に雪が多くなる傾向があります。
気象庁の各年各月の日ごとの気象データに目を通すと、その日に10cm以上降雪があった日は北西若しくは北北西の風が吹く日が多いようです。 平成7年度(1995年)の冬は12月中旬から1月にかけて、それまでに経験したこともないような大雪で、札幌市が自衛隊に除排雪のための出動要請をした年です。 そのときの気象庁の日毎の気象データを見ると、多くの日が北西若しくは北北西の風が吹いています。 特に、20cm以上/日の降雪がある日はほとんどが北西の風が吹いていました。

それでは、北海道で西風が吹くことが多い冬とは、上空で何が起こっているのでしょうか? 気象庁は今冬(2023~2024)の天候を以下のように予想しています。

「エルニーニョ現象」発生時の日本は、冷夏や暖冬になりやすいと言われています。 この冬の見通し 暖冬傾向 今年の冬はエルニーニョ現象が続き、暖冬が予想されます。 上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れ、大陸からの寒気の南下が弱い見通
しです。

気象庁の言っている
「上空の偏西風は日本付近で平年より北を流れ、大陸からの寒気の南下が弱い見通
し」
は、下図で示すとおり、偏西風が北側に蛇行している状態です。 この状態になると偏西風に押されて北海道に北西の風が吹きにくく?なり、西風が吹くやすくなることのようです。
エルニーニョ現象って?|ミガケ、好奇心!時事もんドリル|NHK NEWS WEB
NHK WEB NEWSより画像をお借りしました。

エルニーニョ現象ともう一つ、ラニーニャ現象がありますが、これは前者の逆で、偏西風が日本付近で南下するので、北海道の冬は北西の風が吹きやすく、札幌地方は雪の多い年となるようです。

我家が所属する町内会は毎年2月下旬~3月上旬の2日間で生活道路の排雪作業を行います。 毎年2月に入ると積雪も増えて間口の除雪作業が大変になります。 昨年と一昨年の冬は雪が多く、「町内会の排雪日まで後何日?」と、その日が待ち遠しかったのですが、今冬はそれをそれほど気にしなくていい年になりそうです。

 

 

 

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