ねこのしっぽ

追記:7月1日
以前から、ドロノキという名前は少し可哀想ではないかと思っていたのですが、どうしてこのような名前が付いたのか調べてみました。
① 河岸の泥洲に生えること、老齢になると肌(樹皮)が泥を塗りつけたような形状に転じること、材が泥のごとく役立たずであることの説がある。(日本有用樹木誌)
② ドロノキというへんな名は、材質が柔らかで、さっぱり役に立たず、まるで泥みたいだ、ということからきたらしい。一説には、幹や枝に白っぽいドロをなすりつけたようにみえるから、ともいわれる。(北方植物園)
③ ドロノキは、材が柔らかく、泥のようであることから。また、樹皮が泥を塗ったような暗灰褐色をしているところからや、年輪がくっきりしていないことから「どろのき」の名が付いたともいわれる。(語源由来辞典)
調べてみると、だいたい同じようなことが書かれています。③の年輪がくっきりしていないことと「どろ」の関係がいまいちはっきりしませんが・・・・・
~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~ ~
ドロノキは樹高が30mで、幹径が1.5mになる樹です。南区の豊平川沿いに大きな樹が多数生えています。
183.jpg2011.5.15
真駒内公園の屋外競技場西側にある大木です。樹高は約25m、幹径は1m弱です。
013 ドロノキ 真駒内公園2011.7.7
真駒内公園の豊平川沿いに生えています。この樹も、樹高は20~25m、幹径は1m弱あります。このほかに、独立樹として見栄えのするドロノキは、南区真駒内南町の真駒内川緑地南端にもあります。樹高、幹径も同じぐらいです。南区の豊平川などの川沿いで大きな樹を見れば、ドロノキはその一つと考えてもよさそうです。
ドロノキはワタノキ、ワタドロの別名を持っています。いま、ちょうどそのワタが空を舞ったり、地面に白い棒状のわたを落としています。
031 ドロノキ 南沢2012.6.27
ドロノキは、ヤナギ科に属し、ポプラと同じ仲間(ポプラ属)で、雌雄異株です。真駒内公園にある2本の大木と真駒内川沿いのドロノキは雄株のようで、綿毛をつけないのですが、この樹(南の沢川上流で撮影)は樹冠一杯につけています。雌株です。この樹の写真を撮っているときに、綿毛がふわふわと青空の中を飛んでいました。シャッターを何回も押したのですが、うまく撮れませんでした。
032 ドロノキ2012.6.27
もう少し近づいて撮ってみました。白い綿毛が青空に映えてきれいです。
034 ドロノキ2012.6.27
この綿毛(種子:果序)は長さ10~20cmぐらいです。
038 ドロノキ2012.6.27
落ちていた綿毛(果序)です。猫のしっぽに見えませんか?これを首に巻いたら暖かそうです。
003 ドロノキ2011.7.3
道路に落ちるとこのようになります。
004 ドロノキ2011.7.3
綿毛が取れてやせ細って見えます。それとも綿毛の少なめの樹なのでしょうか。ほかの落ちている綿毛を見ると、南の沢川沿いの綿毛に比べて全体的に細めのようです。
005 ドロノキ2011.7.3
拡大写真です。綿毛の中に褐色の小さな点が見えませんか?それが種子のようです。褐色の丸く巻いた片状のものが見えます。それが、種子が弾けるときに反り返ってできた片です。その中から種子のついた綿毛が出てきたのでしょう。綿毛は種子を遠くに運ぶ装置です。

にほんブログ村 写真ブログ 植物・花写真へ
にほんブログ村

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA