十五島公園(その3)

今年は札幌も7月上旬から蒸し暑い日が続いています。例年ならこの時期は少々暑くても湿度の少ない爽やかな気候なのですが、今年は違うようです。
しかし、2~3日前のテレビで、気象庁の長期予報によると、「8月はそんなに暑くはならないだろう」と予想しているそうです。そのように言われると、少々残念な気持ちになってしまします。人間って勝手な者です。涼しい夏より、やはり、夏は暑いほうがいいですよね。暑すぎるのも困ったものですが・・・・・。
1-010 十五島公園(赤字)2013.3.26
この時期に、雪景色の写真を載せるのは季節はずれなのですが、しかし、涼しげで思ったより違和感はありません。
この写真を載せたのは、雪景色ではなく、川の水嵩です。北海道の冬は最高気温が0℃以下の真冬日が多く、降った雪は解けないで積もっていきます。札幌の積雪が最も深くなるのは3月20日前後です。遠くに見える山々の雪が解け出すのは4月に入ってからです。それで冬の間は川の水嵩もぐんと低くなります。
1-R0010523(赤字)2013.6.7
近くに見える山々の雪は消えても、そのもっと奥にある、札幌岳や無意根山など1000mを越す山々には6月に入っても山肌には雪が残っています。豊平川(十五島公園)の流れは6月中下旬まで写真のように雪解け水で勢いよく流れています。
1-003 豊平川 十五島(赤字)2013.7.13
それが、7月を迎える前後になると、このようにぴったりと流れが止まってしまいます。今まで勢い良く流れていた水で隠れていた川底が見えるようになります。十五島公園近辺の河床はほとんど岩盤です。
1-002 豊平川 十五島(赤字)2013.7.13
1-013(赤字)2013.7.20
この頃になると、河原でバーべキュウやジンギスカンをする家族連れを多く見かけます。しかし、平成の初めの頃に比べると、ここで焼肉をする人は少なくなっているようです。
写真左側に大きな樹が見えます。ミズナラです。通常、河川の近辺にはヤナギ類が多いのですが、ここは、ミズナラ、イタヤカエデ、ハリギリ、ハルニレなどこの地域の山に生える樹を多く見かけます。河床が岩盤のため、川の流れ(流路)が変わらないので、その周辺の植生も安定しているようです。
1-016 十五島公園(赤字)2013.7.20
この写真の左側に豊平川が、右側に十五島公園があります。その間の幅は30m前後、河床と公園の高低差は6~7m程です。その斜面に生えている樹です。上述した樹々が多いです。特にミズナラが目立ちます。
<余談>
この付近から2kmほど上流に藻岩ダムがあります。このダムから豊平川の水を管に引込み、都心に近い藻岩山(中央区南35条)まで運んでいき、そこで発電を行っています。その発電用に使われた水は山鼻川に放水されています。そのため、小川のようにちょろちょろと流れている山鼻川がこの水をもらって、川幅は何倍も広くなり、勢いよく流れながら豊平川に合流しています。
本来なら、十五島付近の豊平川はもっと水が流れているはずなのですが、上記の理由で夏場の雨の降らない時期は、ほとんど水の流れがなくなるのです。

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