樹々は春を待っています(3)

ハリギリ : ウコギ科   *冬芽の説明文は「樹に咲く花」(山と渓谷社)を引用しています。
015 ハリギリ2012.4.1
冬芽 : 卵状円錐形で先端はとがる。頂芽は長さ5~9mm 側芽は小さい。
茶色の冬芽の周りに褐色の細長い紐状のものがあります。これは葉痕と思います。
枝に長楕円形の白っぽいものが散在しています。これらは皮目です 
皮目 : 樹木の幹・枝・根などにあり、表面のコルク層を破って割れ目状に見える構造。気孔(きこう)の代わりに空気を流通させる。皮孔ともいう。
オニグルミ : クルミ科
016 オニグルミ2012.4.1
冬芽 : 裸芽。円錐形で先端はとがり褐色の短毛が密生する。頂芽は特に大きく、長さ1~1.6cm。葉痕は隆起し、大きくてよく目立つ。維管束痕は3つのグループに分かれる。
裸芽とは芽鱗を被っていないことです。
この写真は写す角度が悪く、右に90度回転すると、裸芽の形態がはっきりするのですが・・・・・
枝の下の部分に灰色がかった羊の顔したような模様がありますが、それが葉痕です。
カツラ : カツラ科
019 カツラ2012.4.1
冬芽 : 対生。長さ3~5mmの長楕円状卵形で2個の芽鱗に包まれ、上部はすこし内側に曲がる。
写真の冬芽は側芽です。芽鱗が割れてきています。芽が動き出しています。
右の褐色の中央が割れて細長い袋状のものは、実殻です。
この冬芽は、短枝がじゃばら状の形態をしています。5~6段ありますが、その一段一段が葉痕だそうです。そうすると、この冬芽は6年目か7年目の短枝ということになります。それにしても7年でこの枝の太さにしかならないのですか。ちょっと信じがたいです。
          
ミズキ : ミズキ科      
026 ミズキ2012.4.1
冬芽 : 長さ7~10mmの長卵形または楕円形。芽鱗は濃紫紅色で、5~8個。表面は無毛で光沢があり、ふちに細毛が生える。
写真のミズキの冬芽と「樹に咲く花」のそれに関わる記述がまさしく一致していますので、わかりやすいです。
ナナカマド :バラ科
036 ナナカマド2012.4.1
冬芽 : 頂芽は長さ1.2~1.8cmの長楕円形で先端はとがる。芽鱗は2~4個。樹脂のため粘ることがある。
北海道主要樹木図譜には
冬芽は暗紫褐色、背面が丸く、多少長疎毛があり、にかわ状の侵出物で覆われる。
と記載されていますが、
「多少長疎毛があり」をこの写真で言えば、中央部に疎に毛が生えていることになると思いますが、先端部の茶褐色のものも毛のように見えるのですが、どうでしょう
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