樹々は春を待っています(4)

                  ○ 冬芽の説明文は「樹に咲く花」(山と渓谷社刊)を引用しています。
                  ○ 撮影場所:真駒内公園
キタコブシ : モクレン科    
051 キタコブシ2012.4.1
冬芽 : 芽鱗は2個の托葉と葉柄が合着したキャップ状。花芽は大きくて長さ2~2.5cmの長卵形、白っぽい長い軟毛におおわれる。葉芽は長さ1~1.5cm、灰色の寝た毛におおわれる。
この写真の冬芽は葉芽と思います。花芽は、つぼみの基部がふっくらと膨らんでいます。
つぼみ(芽鱗)の基部にある半月状に見えるのは葉痕です。
シロヤナギ : ヤナギ科 
046 シロヤナギ-0012012.4.1
冬芽 : 花芽は淡褐色で、長さ5mmの卵形
この記述だけではいまいち判りづらいので、北海道主要樹木図譜で調べてみると、
冬芽は、線状長楕円形、先端は鈍形で1個の芽鱗で包まれ、褐色で細軟毛が生え、長さ3~5mm、おおむね新枝に密着 と詳細に書かれています。大体写真と一致します。
ヤナギの仲間は、①種類が多く、②自然交雑が頻繁に起こり、しかも、③雄株と雌株があるために、種類の判別が非常に難しいといわれていますが、シロヤナギは南区の豊平川沿いに生えているエゾノキヌヤナギ、エゾノカワヤナギ、オノエヤナギなどと比べると種の判別が容易です。それは、葉が比較的小型で、花の咲き方も特徴的で、しかも、この樹は他の樹種に比べて幹の太い大径木になることです。
この写真の冬芽も、真駒内公園内の豊平川に比較的近いところのある大径木のシロヤナギを撮ったものです。
002 シロヤナギ2012.3.11
中央の大径木がシロヤナギです。人が走っています。
半分しか映っていない左の樹はドロノキです。
ケヤマハンノキ : カバノキ科
037 ケヤマハンノキ2012.4.1
冬芽 : 長卵形で先は丸く、柄がある。柄を含めて長さ1~1.8cm。表面には毛が生える。
若い枝には軟毛が密生する。
ケヤマハンノキの冬芽の先は丸いのですが、この写真の冬芽は先が尖っています。最初、これはケヤマハンノキではないのではないかと思ったのですが、おそらく、芽が動き出しているのです。中にある葉が芽鱗を押し破ろうとしているのです。この写真を撮ったのは4月1日です。芽が動き出すのは当然ですよね。
シダレヤナギ : ヤナギ科
047 シダレヤナギ2012.4.1
冬芽 : 花芽は淡褐色で長さ4mmの卵形 
北海道樹木図鑑では、冬芽:長卵形で長さ3~5mm、花芽は卵形、長さ4~6mm、互生する。 と記載
この冬芽は動き出しています。冬芽の淡緑色の部分が膨らんできた部分です。
この冬芽は花芽だと思うのですが、どうでしょう?(ヤナギは雌雄異株ですので、雄花か雌花かは判りません。)
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