篠懸の木の実

追記:6月17日
070 プラタナス 山鼻公園2012.5.20
プラタナス(スズカケ)のまん丸の実から種が舞い落ちるのがいつだろうか と気にしながら公園の樹を観察していました。プラタナスの芽出しは遅いので、葉が出る前に、丸い種子の塊から傘を広げて舞い落ちてくると思っていたのですが、なかなか飛んでくれません。
078 プラタナス2012.6.16
芽出しから3週間~1ヶ月弱が過ぎています。葉もだいぶ大きくなってきています。
やっと、舞い落ちてきてくれました。それも1個のみです。落下傘のように落ちてくる実は、ポプラの綿毛のようにふわふらと風に泳いでくれません。残念ながら写真に収めることはできませんでした。
079 プラタナス2012.6.16
これは、山鼻公園のプラタナスです。剪定されていないので、枝葉を大きく広げ、高さは25~30m、目の高さ(約1.5m)の幹径は1.5m弱あります。
山鼻公園には3本のプラタナスがありますが、いずれの樹もたくさんの実をつけています。
*プラタナスの実、そう果の拡大写真は、このページの一番最後にあります。
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017 プラタナス2012.3.16
藻岩下公園の豊平川沿いに植えられているプラタナスです。
街路樹のプラタナスは、毎年剪定されるので実は付きませんが、ここのプラタナスは剪定をする必要がないので、
樹上の枝先に小さな粒粒(果実)をたくさんつけています。
プラタナスには3種あります。(朝日新聞社編:北方植物園より抜粋)
第一が、ヨーロッパ東部から西アジア原産のスズカケノキで、各国の街路樹に植えられたのがこの樹である。環境をあまり選ばずにどこでも丈夫に育つ。
第二が、北米に自生するアメリカスズカケノキがある。第一のスズカケノキは樹皮が古くなったところから板状にはげるのに対し、アメリカスズカケノキの樹皮は裂けるだけ。また、垂れさがる果実も、スズカケノキは2個~6個あるが、アメリカスズカケノキは1個だけである。
三番目は、この両者の中間種モミジバスズカケノキである。17世紀末、スズカケノキの苗木の中に変わったものが発見され、選抜して固定したもの。この種類は、樹姿と葉の美しさではスズカケケノキを受継ぎ、強さと成長の早さはアメリカスズカケノキに劣らない。わが国で最初に新宿御苑などに植えられたのは、このモミジバスズカケノキだったので、わが国の街路樹はほとんどこれである。
001 プラタナス2012.3.16
藻岩下公園のプラタナスはぶら下がっている果実が1個だけなのでアメリカスズカケノキのようです(モミジバスズカケノキは花序の軸に球形の花序が2~3個付く)。
007 プラタナス2012.3.16
アメリカスズカケノキの果実は直径3cmほどの球形の集合果です。
この1個の集合果に約500個の種子(そう果)が入っているそうです。
012 プラタナス2012.3.16
そう果の拡大写真です。
私は見たことがないのですが、
春先、そう果の先端に密生している毛が傘のように開き、落下傘のように大空からふわりふわり舞い落ちてくるのでしょうか?
yb1.jpg
篠懸の木の名前の由来
スズカケの名の由来は、山伏の着る篠懸衣(すずかけころも)についている玉飾りに似ていることからつけられたものですが、写真の人形が羽織っている布が篠懸で、篠懸と思っていた赤い玉は、結袈裟(ゆいげさ)というものだそうです。

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