四季折々に変化する樹木など植物を観察して樹まぐれに日記を書いています。
前回のアオダモの花とさほど違いがないのですが、3日後の今日がちょうど満開のときのようです。

昨晩、カーテンを開けたら何やらいい香りがするのです。我家の居間の窓は凸型になっていて、カーテンと窓ガラスの間に花瓶挿しのアオダモが置かれています。ちょうどその間に香りが溜まっていたようです。そこでカーテンを開けたものですから、いい香りが鼻腔を刺激したのです。甘い香りではなく、清清しいというか、清楚な香りとうか、すっきりした香りです。
アオダモの花の、このような香りが漂ってくる経験が無かったので、清楚な花のほかにアオダモの良さを再認識したところです。
北国に住んでいると、アオダモの仲間で頭に浮ぶのは、名称に“タモ”がつくこともあって、大高木になりほとんど花と言えないような黒っぽい小さな花を咲かせるヤチダモだけなのです。それしか浮ばないのです。しかし、アオダモはモクセイ科に属し、その仲間には、レンギョウ、キンモクセイ、ギンモクセイ、ライラック、イボタの花木や、果実を利用するオリーブ、ジャスミン茶や鉢花で見るジャスミンなどがあります。いい香りを出す樹木が多いのです。これらの名前が出てくると さもありなん というところでしょうか.
<余談>
アオダモ(その1)で 小枝を水に浸けると青くなる話をしましたが、それに関わるちょっと印象に残るお話。
アイヌ研究の権威、児玉作左衛門医学博士は、イレズミの目的は①女の成熟をあらわす、②美の要素である、③結婚には欠くべからざる条件、の3つだが、この中で、「美の要素」が一番強い、と解釈している。50数年前(今から約100年前:明治の終わり~大正初め頃)、同博士が中学生のころ、八雲地方から函館市内に遊びにきたアイヌの娘をよく見かけたという。髪の毛が波形をうち、顔の彫りが深くてハダが白い17~18の娘が、口のまわりにした「ダークブルー」のいれずみは、実にきれいだった、という。「現代女性の赤い口紅と、アイヌ女性のブルーのイレズミと、どちらに軍配をあげてよいのか迷う」と同博士はいっている。(北方植物園:朝日新聞社編より)
17~18才の娘、波打つ豊かな黒い髪、白い肌、彫りの深い顔、その奥にある大きな目、そして口のまわりしたダークブルーのいれずみ 現代ではもう見ることができないその美しさとは、どんなものだったのでしょうか?

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こんにちは
先日、地元の「タムシバの森」というのを散策した際にマルバアオダモという掛看板を見ました
芽の様子から山尾根などでしばしば見かけた樹であることがそのとき分かりましたが、アオダモと同じでしょうか?
ヤチダモは北海道では多いようですね
こちらでは温暖なためか、山地沿いでも少ないと聞いています
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アオダモの由来が、水が青くなるから、だなんて!!
アイヌの人はすごいなぁと思います。
私も今年、ヤチダモの枝を水に挿しておいたら、
アオダモとは似ても似つかぬ姿となっております…
アオダモ、小樽にあるのか、探してみたいです。
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おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
植物図鑑には、北海道にアオダモ以外にマルバアオダモやアラゲアオダモが自生と書いてありますが、アオダモ以外の名前を聞いたことがありません。また、アオダモはアラゲアオダモの品種(分類学上の品種)だそうで、その違いは枝や冬芽、花序などの毛の有無のようです。(樹木図鑑「樹に咲く花」より)
当地で近い仲間でその違いについてよく話題に出るのが、シナノキとオオバボダイジュです。両者は全く別物のような名前ですが、同属の近縁種です。これらの違いも冬芽や枝に毛の有無です。
このブログでアオダモの冬芽の写真を載せています。、それの枝には毛は生えていませんが、冬芽には毛(蜜毛)が生えています。その意味でアラゲアオダモかもしれません。しかし、当地ではヤチダモはよく見かけますが、アオダモは見かけることは少ないです。そのためか、アオダモとその近縁種の違いに関わる話題を聞いたことがありません。
ヤチダモについては4月8日のブログに載せますので、読んでいただければありがたいです。
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おはようございます。
いつもコメントありがとうございます。
今、低気圧の影響で風はさほど強くないのですが、強めの雨が降っています。雪が相当下がってきました。春を迎えるための仕方がない嵐のようです。
小樽のほうでも、やはりアオダモは見かけないですか?
公園では普通に見られる樹なのですが、自生しているアオダモを見たのは、円山の山頂ぐらいです。アオダモはヤチダモに比べて個体数がすくないのでしょうか?それとも、もう少し高い山に生えている樹なのかもしれません。
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