ドロノキ(その3)

私の住んでる南区は、札幌市の西半分(面積では約6割)を占め、その大半が山林です。温泉で有名な札幌の奥座敷、定山渓は支笏洞爺国立公園の区域内に入っています。その真ん中を流れているのが豊平川です。豊平川には真駒内川を始め多くの小河川が流れ込んでいます。そこの河川敷や周辺には、ヤナギ、ニセアカシアなど多くの樹木が繁茂していますが、その中で、大きくて目立つのがドロノキです。
1-028 ドロノキ 真駒内公園2012.11.24 真駒内公園
上下の写真の中央に立っているのがドロノキです。大きさは両樹とも20mは優に超しています。目通幹径も1m近くある大木です。
1-003 ドロノキ2012.3.11 真駒内公園
1-016 ドロノキ 真駒内南町2012.5.29
これは、真駒内川沿い(南区真駒内南町6丁目)に生えています。
①冬芽
1-RIMG0007 ドロノキ(赤字) 2013.1.6
・冬芽は褐色で、長さ1.5~2.0cmで細長い形をしています。冬芽の形状は、強いて言うなら、ナナカマドやツリバナに似ています。触るとネバネバします。
・頂芽の芽鱗数は多く、側芽のそれは少ないようです。
・葉痕は、つぶれたハートのようです。
②名前の由来
牧野新日本植物図鑑:「木材として用いると柔らくて役立たないことが泥のようであることからついたものであるという」。しかし、北方植物園では、「・・・・、悪口をいいながらもアイヌはこの木で丸太舟をつくっていた。沖へ漁に出ると、カツラでつくった丸太舟などは、カジキマグロに割られてしまうが、ドロノキの舟は、刺さるだけで割れなかった、とコタンのカムイの話だ」
と書かれています。
③Data
・科名 ヤナギ科
・属名 ヤマナラシ属
・学名 Populus maximoviczii ヤマナラシ属はポプラ属とも言われます。
・花期 4月中旬~5月
・分布 北海道、本州中部以北、サハリン、朝鮮、中国、シベリア
・英名 Japanese poplar
1-025 ドロノキ2011.4.49
4月下旬、芽吹き前に花を咲かせます。この赤い花は雄花です。
1-037 ドロノキ2011.5.4 藻南橋から
そして、5月上旬、赤い花穂を長くたらします。満開です。花穂の長さは、10cm前後でしょうか? この花を見られるようになるまでには、もう少し時間が必要です。春はまだ先です。
1-038.jpg2011.5.4

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