ノリウツギ(その4)

1-046 ノリウツギ2012.7.22
ノリウツギの花は早いもので7月上旬から咲きまじめます。あちこちに見られるようになるのは7月中旬からです。8月中下旬頃から咲き始める株もあり、開花期間の長い花です。
1-051 ノリウツギ2012.12.2
この花のもう一つの特徴は、いつまでたっても花殻が落ちずに、翌年の春まで残っているのです。これと同じ仲間のアジサイやガクアジサイなども花殻をいつまでつけています。しかし、これらは背が低いので雪の中に隠れてしまいます。一方、ノリウツギは高さが3mくらいにはなるので、目立つのです。
1-005 ノリウツギ2012.12.2
いつまでも枯れた花弁をつけているノリウツギ
①冬芽
1-014 ノリウツギ(赤字)2012.12.2
・冬芽(頂芽):短い円錐形で、芽鱗の先がぴったりくっつかないで先がとがっています。大きさは5mm弱です。
・葉痕:葉痕はいろいろな形があるようです。
1-013 ノリウツギ2012.12.2
側芽の葉痕です。3箇所の維管束痕が目と口で、キツネの顔に見えませんか?
この写真ではわかりませんが、ノリウツギの葉のつき方は対生です。
② 名前の由来
牧野植物図鑑では、ノリウツギとかノリノキという。幹の内皮で製紙用ののりを作るからである。また、北海道ではサビタという。それでこの根からつく“サビタのパイプ”という。 変種に、花序が装飾花ばかりからなるものがあり、これをミナヅキ」といい、庭園に植えられる。
糊を採るウツギ(中が空の木)という意味からこの名前がついたようです。
③ Data(北海道樹木図鑑)
・科名 ユキノシタ科
・属名 アジサイ属
・学名 Hydrangea paniculata 小種名のpaniculataは、円錐花序の という意味
・花期 7月~9月上旬
・分布 日本、南千島、サハリン、中国

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