フジ(その2)

1-036 フジ2013.6.12
前回(6月12日)の冒頭に紹介したフジです。つい先日まで満開だったフジがこの状態です。何があったのでしょうか?(満開のフジは下に)

満開のフジをもう一度見ようと立ち寄ったのです。
「えっえっ!! どうしたの? 花が、フジの花がなくなっている。」と思ってしばらく眺めていると、
「なんだよ」と突然垣根越しに男性の声がします。おそらく、家の方をジロジロ眺めている私を不審者と思ったのでしょう。一瞬、その男性がどこに居るのかわからなかったのですが、ブドウ棚の下で摘み取ったフジの花を整理しているようなのです。その男性は70歳前後のぶっきらぼうで愛想のない話し方をする方で、声をかけづらかったのですが、思い切って、「なぜ花を摘んだのか? あのようにきれいにフジを咲かせるには、どのような手入れをしているのか?」を尋ねてみたのです。すると、ものの言い方は相変わらずぶっきらぼうなのですが、うれしそうに?フジの手入れについて話をしてくれました。
その男性曰く、
「花を摘み取るのは、長く付けておくと株が弱るから。夏になると蔓が長く伸びるので、それらを1m前後で切る。時期は9月(おおらく9月上旬と思われる)。その理由は、藤棚がもさもさになってみっともないから。そして、秋(花芽が確認できる)に1m残した蔓を枝の基部から15cm残して剪定する(花芽は枝から出た蔓の基部につく)」
とのことです。肥料については聞き忘れたのですが、このお宅は藤棚の前にブドウ棚があるので、おそらく毎年、ブドウと一緒にそれなりに肥料は施されていると思います。
藤棚一杯に花が咲くのは、きめ細やかな手入れが施されいるからです。しかし、当方からすると、最盛期の花を摘みとらなくてもいいのではないか、花が終わってからでも遅くはないのではないか、もったいないのではないか、付け加えて、わざわざ2回も剪定する必要はあるのか、1回で十分ではないか、そのほうがフジにとっても、花芽を付けさせためにもいいのではないか と思ってしまします。しかし、その愛想がなくてぶっきらぼうな男性は、「もさもさしてみっともない」、「そんなみっともないことはできない、いつもきれいに見せたい」と思っているのでしょう。おそらく、その気持ちが大事なんでしょうね。きっと、その気持ちがフジに伝わって、フジは毎年藤棚一杯に花を咲かせるのでしょうね。

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