この木はなんでしょう?

この赤い断面をもつ木は何だと思いますか?
029 ケヤマハンノキ?2011.5.20
おそらくケヤマハンノキです。
030 ケヤマハンノキ?2011.5.20
ケヤマハンノキやハンノキなどハンノキの仲間は、伐採後株の切口は空気に触れると橙色を帯びてきます。
この写真の株は前年の秋か冬に伐採されていますので、半年経ってもこの色を保っているのです。
もし、暖房用の薪材が積んであるところで、このような色の断面の薪を見つけたら、ハンノキの仲間の種類と思って良さそうです。
更科源蔵が著した「コタン生物記」に以下のような記述があります。
薬にする木 - ケヤマハンノキ
・・・・・・ケネとはハンノキのことで、また、ケネという言葉はケ・ニから来たもので血の木という意味である。それはこの木の皮に傷をつけると、傷口が人間の皮膚が傷ついたように、見るみる赤く血がにじみ出たようになるからである。この木の皮を煎じてつくった赤い浸出液は染料として、織物にするオヒョウの皮の繊維をひたして赤褐色に染めるのに用いた。赤く染める染料としてはイチイの木質の芯部とこの木の皮以外になかった。

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