小金湯さくらの森公園 サクラの新植とその後 

2022.5.17
今春の5月17日に、小金湯さくらの森公園駐車場西側に当公園の指定管理者である横浜植木㈱とグリーンコンサルタント緑の総合研究所の金田樹木医によって、サトザクラ7本が新たに植付けられました。

サトザクラの品種は以下のとおり
・大漁桜(タイリョウザクラ)
・楊貴妃(ヨウキヒ)
・アーコレード
・紅華(コウカ)
・舞姫(マイヒメ)
・一葉(イチヨウ)
・神代曙(ジンダイアケボノ)

植栽時の苗の大きさは1m強〜1.5mくらいで、ホーマックなどの園芸店で売っている庭木や果樹の苗木と同じ大きさです。
この植栽で目を見張るのは、植穴の大きさです。直径が約2mで、地面下を約30cm掘っています。地上部の植鉢高は20〜30cmほどあります。 札幌市の造園工事仕様書では、樹木を植栽するときの植穴の大きさは、幹周が10cm未満の高木で、植穴径が69cm、植穴深さが37cmとなっています。
ので、今回ここで造られた植穴に投入された土壌改良剤の量は大まかに約1㎥で、公共工事の高木で幹周10cm未満の客土量は、0.075㎥ですので、今回の植栽では通常の植え方に比べ、 約13倍の客土(壌改良材)を入れていることになります。 それも、今回の客土は、火山礫や赤玉土、パーライト、腐葉土など通常鉢花に使う材料を投入しているのです。

2022.5.17
これは今春5月17日に植えた苗木。 品種は紅華(コウカ)
2022.8.31
8月29日に撮ったサトザクラ(品種;紅華)
高さは1.8m、葉張は約1.5m、幹周は7cmでした。
5月末に植えた頃に比べると、葉量はグンと増えて、今シーズン新梢の伸びは40~50cmに達しています。
2022.8.31
写真は、サトザクラ(品種;紅華)の新梢。 枝先の新葉が赤味を帯びています。 これはまだ成長していることを意味します。
通常、南区の豊平川沿いの山肌は、7月や8月お盆までの濃緑の葉色から、9月上旬になると緑が色あせてきて、強いて言うなら少し灰色を帯びる感じなります。 これは、樹木が葉緑素を分解して窒素などの養分を樹体に戻す作業を始めたことを意味します。冬への備えと来春の芽出しの準備のためです。 なので、小金湯さくらの森公園のサクラを含めてこの辺りの樹木は新梢を伸ばすのは8月中旬までです。
ところが、写真を見ると、枝先の新葉が赤味を帯びています。 これは、この樹がまだ成長していることを示しています。
おそらく、土壌条件が非常に良いため、根が盛んに伸び(水分と養分を吸収している)て、それに伴いこの時期でも新梢が伸び続けたようです。

金田樹木医曰く、
「3年で幹周15~20cm、高さ3mにはなるよ」
当公園で7~8年前に植えられた成長の悪いサトザクラを見ているので、そう簡単には信じられないのですが、当公園に植えられたエゾヤマザクラでも成長の良いものは、1年で幹周が7~8cm伸びるので、金田樹木医の経験に基づく予想はあながち誇張した表現でもなさそうです。
来年以降の成長が楽しみです。

 

 

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