コムラサキ ムラサキシキブ(紫式部)の名前で売られています

10月に入る頃から、個人の庭にコムラサキの実がきれいな紫に色づいているのに気づきます。
コムラサキ
2013.11.13
しなやかに、気ままに垂れ下がる枝。 数珠のようにつながる紫の果実。  玄関前に植えられたこのコムラサキ、ちょっとしゃれています。 デザインフェンスにナツヅタを絡ませ、後方にアメリカハナミズキを配し、その間にコムラサキが植えられています。 高さは1.5mくらいです。 フェンスの内側を覗くと、細い3本の幹が真っすぐ立っていて、柄の短いビーチパラソルのような形に仕立てられています。
この庭には、バラを中心にオヒョウモモ、キタコブシ、ナツツバキなどいろんな種類の庭木が所狭しと植えれています。 ここのご主人?奥さん?は相当園芸好きな方のようです。

コムラサキ
2013.11.11
コムラサキの葉は対生で、 そのそれぞれの葉柄基部に紫の果実をつけます。

コムラサキ
2013.11.11
2mm程の小さい実を多数つけます。

コムラサキ
2011.6.5
6月上旬は少し遅い芽だしです。 この写真は、豊平区西岡にある森林総合研究所で撮っているので、街の中心部より少し遅れます。

コムラサキ
2011.7.16
つぼみを撮ったつもりがピントがずれて紫の細枝にいったようで、ボケてしまいました。 枝のつぶつぶは星状毛。
「枝は紫色を帯び、はじめ※星状毛があるが、のちに無毛」(樹に咲く花)とあるので、おそらく、それなんでしょう。 この写真では毛が生えているようには見えないですが・・・・・。
※ クリック  →  星状毛

コムラサキ
2011.8.12
花は7月に開花し、9月末まで咲き続けます。
「葉腋のやや上から集散花序を出し、淡紅紫色の花をつける。 花冠は長さ3mmほどで、上部に4裂し、裂片を平開する。 雄しべは4個、雌しべは1個、ともに花冠の外につきでる。(樹に咲く花)

<余談:ムラサキシキブの名前で売られています>
インターネットで 「ムラサキシキブ 苗木」で検索すると、きれいな紫色の実のついた写真やポットに入った苗木の写真が出てきます。 その葉のつき方や樹姿はコムラサキの苗が多いようです。 また、別の種苗会社ではコムラサキシキブという名前で売っている場合もあります。 本物のムラサキシキブを売っている会社もありますが、多くはコムラサキを売っているようです。 個人の庭で見かけるのも、ムラサキシキブではなく、コムラサキです。

追記 2015.10.24
“樹に咲く花” や “園芸植物大辞典” ではコムラサキがで載っていますが、“牧野新日本植物図鑑” ではコムラサキシキブです。 ので、コムラサキシキブは別名でもなく正しい名前でもあるようです。 ちなみに、3つの図鑑とも別名は、“コシキブ” です。
 

 

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