マイマイガ

7月末頃からか?、通勤途中に行き来する歩道で、このような光景を見かけるようになりました。行き交う人、自転車、車に踏み潰されてアスファルトが白っぽく見えます。
001 マイマイガ2013.8.13
何灯もの水銀灯に照らされた大きな広告塔の下でこのような光景が拡がっています。
今、テレビやラジオで話題になっているマイマイガです。今年はマイマイガの大発生の年だそうです。確か札幌では平成20年か21年にも大発生した記憶があります。
002 マイマイガ2013.8.13
近くにある建物や街路樹にへばりついています。
035 マイマイガ2012.8.13
001 マイマイガ エビガライチゴ  2012.7.21
マイマイガの幼虫は、6~7月に色々な広葉樹で見られます。大きいもので体長約60mm、頭部にある八の字の斑紋が特徴的で、見分けるのは比較的容易です。写真の幼虫は、エビガライチゴについていました。
マイマイガの生態について調べてみました。
〇 生態 年1回発生。卵で越冬。春に孵化した幼虫は風に乗り分散する。孵化幼虫は毒毛を持ち、皮膚炎の原因になる。成長すると毒毛はなくなる。幼虫は5~7月に出現する。成虫は8月に出現、夜間に照明灯に集まり、メスは建物の壁や電柱などに産卵する。10年程度の間隔で広域に大発生する。落葉樹は葉を食い尽くされても再び葉を開き回復する。マツなどの常緑針葉樹は葉のほとんどまたは全てを失うと枯死する。大発生はたいてい1~2年で終息する。
〇 防除 森林では普通、防除を必要とされない。市街地では衛生害虫として問題となるため、壁などに産み付けられた卵塊を取り除く。また、春には網戸をするなどして、孵化幼虫の家屋等への侵入を防ぐ。樹木類に広く適用できる幼虫駆除用の農薬としてエトフェンプロックス乳剤、MEP乳剤、DEP乳剤などがある。(“北海道 樹木の病気・虫害・獣害”より)

<余談>
マイマイガが数年~10年周期で大発生するすることが知られていますが、その消長に大きく関わっているのがウィルスと言われています。「なぜマイマイガが突然大発生して、そして突然いなくなるのか」を、ウィルスとの関係を織り交ぜて書かれた面白い記述、論文?を見つけました。もし、興味のある方は、下記アドレスをコピーしてアドレスバーに貼り付けて、“Enter”を押してください。そのページに飛びます。
http://www.fri.hro.or.jp/kanko/kiho/pdf/kiho82-4.pdf

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