ブラックベリー:家庭に打ってつけの果樹

札幌は昼間は蒸し暑いですが、夜は寝るときに窓を閉めても閉めなくても気にならないちょうど寝やすい気温です。最低気温が20~22℃くらいなのでしょうか。それに比べ、西日本の極暑?獄暑?猛暑は相変わらずで、テレビなどで連日猛暑のニュースが取り上げられていますが、インタビューでその土地の人の話を聞いていると、気の毒な気がします。しかし、その暑さも後1週間と気象庁は言っています。その頃になると、昼間は30℃を越える日が続くと思いますが、夜温が下がってきて寝苦しさは少しは和らぐのではないでしょうか。
昨日、お隣さんからブラックベリーをいただきました。
摘んで口に入れると、ブラックベリーの甘さが口に拡がります。一粒の大きさが2.5cm×1.5㎝と比較的大きめです。夕食後のデザートにヨーグルトに入れて食べました。美味しかったです。
RIMG0005(アカジ)2013.8.14
お隣の奥さんが収穫したその直ぐ後に写真を撮っているので、ブラックベリーの実は赤いものしか残っていません。これから順次黒く色づいてきます。
RIMG0008(アカジ)2013.8.14
お隣さんのブラックベリーは、幅3m、高さ2mにして仕立てる?,造っています。ブラックベリーなどキチゴの仲間は匍匐性というか、ひと夏で茎が2m以上も伸張して地面を這います。それで、お隣さんは生垣状に仕立てているのです。
001 ブラックベリー(アカジ)2012.8.12
このように、赤から黒く変わったら収穫適期です。もっと正確には、黒く熟しても摘まんで採りづらいものはまだ未熟で、完熟したものは簡単に採れます。未熟のものは酸っぱ味が強いですが、完熟ものは、甘味と酸っぱ味が程よく調和しています。
009 キイチゴ(赤字)2012.6.18
ブラックベリーの花は、6月~7月にかけて咲き、房状の花序に3cm前後の白い花を咲かせます。
このブラックベリーには、クロミキイチゴやブラックラズベリーなどの名前があります。北大植物園の樹名板には、クロミキイチゴ(Rubus allegheniensis)と、北海道樹木図鑑は、クロミキイチゴ<ブラックラズベリー>(Rubus occidentalis)と書かれています。どちらも北米原産ですので、種(しゅ)は違うのですが、良く似た仲間なのでしょう。おそらく、他にもこれらと似た似た種類があって、これらの黒くなる実の仲間を総称してブラックベリーと呼んでいるのでしょうかね。
<余談:ブラックベリーは家庭向きの果樹>
・モモ、ナシ、リンゴ、ウメ、ブルベリー、ナッツ類など多くの果樹は、生鮮食品、ドライフルーツ、缶詰などとしてスーパーなどの店頭に並んでいます。しかし、ブラックベリー、生食はもちろん、ジャムも身近な食料品店ではなかなか手に入れることは難しいです。インターネットで調べると通販で手に入れることはできますが、通常の買い物で求めるのは日本ではなかなか難しいようです。
・ブラックベリーの実は非常に柔らいので、少し大きめボールに積重ねて収穫すると、皮が破れて紫色の果汁が垂れ、実も半分潰れたようなものが出てきます。生食適期が短いので収穫したら直ぐに食べるかジャムにする必要があります。大量生産向きではなく、せいぜい“道の駅”でその日に収穫したものを少量販売できる程度でしょうか。
・このブラックベリーは、ブルーベリーと同等のアントシアニンを含むポリフェノール類を豊富に含んでおり(確かにあの黒色の実はそのような感じを受けます)、今はやりの機能性食品として評価されています。
・土壌適応性は広くどこででも育つようです。また、サクランボやプラムのように違う品種を2本植えなければ実が生らない他家受粉の性質もありません。

・ブラックベリーは、その年に伸びた新梢の各葉腋に花芽をつけ、翌春各葉腋から新芽を伸ばし、それは40~50㎝伸びて、その先に果実が生ります。
・花は6月~7月にかけて咲きます。開花後約2ヶ月足らずで実が熟します。リンゴやナシのように葉が虫に食われることや病気にかかることもありません。ので、薬かけの必要はありません。
・収穫は8月中旬~下旬にかけて行います。生で食べるばあいは、収穫後直ぐですが、大量に収穫したら、冷凍保存して時間があるときにジャムをつくればいいのです。
これらの点から、ブラックベリーは、家庭向き果樹として最も適していると思うのです。もっと普及してしてよい果樹と思うのですがいかがでしょうか。ただし、手入れをきちんとしないと枝が暴れて、だらしない感じを受けてしまいます。

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