マイマイガ(その3):アカナラの大木が丸裸

札幌は久しぶりに雨でした。昨晩(7月22日)から降り出して今朝まで降っていました。ざぁーざぁーと激しく短時間に降る雨ではなく、しとしと一晩降り続けました。札幌の24時間雨量は9.5mmです。ゆっくりじっくり地面に沁みていく雨です。作物にとっては本当に恵みの雨でした。これで我家の野菜たちも一息ついたでしょう。
3連休の初日、土曜日(7月「19日)に真駒内周辺をぐるぐるっと自転車で回ってきました。真駒内地区の個人住宅の区画面積は平均100坪くらいかそれ以上あるため、それぞれのお宅には広い面積を活かして立派な庭や手入れの行き届いた庭が数多くあります。宅地造成されたのが昭和40年代ですので、すでに50年近く過ぎており、各お庭には年数を経た立派な樹や株物も多いのです。それで、「何か面白いものないかな?}と、ときおり自転車でこの住宅街を走り回るのです。
今回、見つけたのは個人の庭ではなく、公園、公園の樹でした。
015 アカナラ2014.7.19
葉がほとんどない樹がアカナラ、左下に咲いている白い花はノリウツギ 真駒内泉町公園
この真駒内地区にある泉町公園や緑町公園、街路樹(真駒内団地中央線)で、ほとんど葉がない大きな樹が目立つのです。樹種はアカナラです。マイイマイガ(カシワマイマイ)の幼虫に食い尽くされたようです。今夏、南区(札幌)ではマイマイガが大発生して、真駒内公園では、その幼虫が樹木を無差別に好き嫌いなく食い荒らしていました。しかし、同じ真駒内地区でも、ちょっと離れたところ(アカナラの樹が多く植えられているところ)では、それらの樹木が集中的に攻撃を受けているのです。
016 アカナラ2014.6.19
そして、アカナラの太い幹に白い布(不織布)が巻きつけられているのです。
「これはどういう目的で巻きつけられたのだろう? もしかしてマイマイガ対策?」と思い、公園の管理者である、南区土木センターに問い合わせてみました。
担当者の話では、
「南区では、今夏、マイマイガ(カシワマイマイ)が大発生しています。カシワマイマイは名前のとおりカシワやアカナラなどブナ科の樹を好み、真駒内地区にはアカナラの大樹が多く、酷い被害を受けています。その対策、今後の予防として、白い布を樹木に巻いています。建物の白い壁などにマイマイガの成虫や幼虫を見かけますが、これは、マイマイガが“白”を好む傾向があるためです。この性質を利用して、幹に白い布を巻いておくと、その隙間に幼虫が集まります。また、ここで蛹になるものも多く、産卵も集中するため、蛹や卵塊を集めやすくなります。巻いた後は、7月下旬まで定期的に見回り幼虫・蛹を集めて駆除します。その後は、産卵が終了した9月以降に卵塊の付いた布を撤去し、処分します。」
という話でした。
017 マイマイガ2014.7.19
緑町公園の大樹アカナラの幹にとまっているカシワマイマイガの雌成虫?
マイマイガは産卵すると、その後飛ばなくなり、成虫の寿命は最長、雄で6日、雌で10日くらいなのだそうです。産卵時期が7月下旬~8月中旬なので、おそらく、写真のマイマイアガも産卵をし終えて、あと数日の命なのでしょう。

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