アジサイ(その1):7月のアジサイ

7月に入ってアジサイの花が咲き始め、今がちょうど見ごろ、最盛期を迎えています。
014 アジサイ2014.7.13
石山ウォーキングトレイル
追記 2014.7.27
023 アジサイ2014.7.27
前日夜から今朝にかけて雨が降り、その後に撮ったもの。
224 アジサイ2011.7.23
シラカバ林の周りに植えられているアジサイ  豊平公園
006 アジサイ 藤野2012.7.15
公共施設の外構植栽
011 アジサイ 南6西18?2013.8.11
道路の植樹帯に植えられているアジサイ(ピンク)。手前のローズ色の花もアジサイのようです。
RIMG0047-001.jpg
完全なアジサイになりそこねたアジサイ
ガクアジサイは中心部に両性花があり、周辺に装飾花がある。装飾花の3~5枚の花弁に見えるものは萼(ガク)である。装飾花にも雌しべと雄しべがあるが、結実しない。中央部の両性花は5枚の花弁があり、10本の雄しべがある。アジサイは、ガクアジサイの両性花が全て装飾花に変化したもので、結実しない。
(岡山理科大学 生物地球学部 生物地球学科 植物生態研究室室(波田研)のホームページ )
<余談:札幌のアジサイ>
札幌に来て40年近く経つのですが、ここへ来た当初から、アジサイの花の色が冴えない、ぼけている、アジサイらしくないという印象を持っていました。その理由は、関東以西でアジサイの開花は梅雨時の6月で、「しっとり濡れたアジサイの大きな葉から水玉がぽとりと落ちる、その横で青や桃のアジサイの花が咲いている」、そんなイメージを持っていたのです。
ところが、札幌での開花は本州から1ヶ月遅れの7月で、そのころは、水不足で公園や豊平川の河川敷の芝生が褐色に枯上がるなど、比較的晴れの日が多く、正確に言うと、雨が降らない日が多いのです、
それで、札幌と東京の降水量を調べてみました。
〇  過去30年間の平均降水量(1981~2010年)
6月  札幌  46.8mm/月
東京 167.7mm/月
7月  札幌  81.0mm/月
東京 153.0mm/月

〇 平成24年の夏
6月   札幌  99.0mm/月
東京 311.0mm/月
7月   札幌  11.0mm/月
東京  95.5mm/月
これで見ると、例年、梅雨時には東京は札幌の2倍~3倍の雨が降っています。今年、平成24年の梅雨について、東京は6月に例年に比べると2倍弱降っていますが、例年並みというか、こんなものなのでしょう。札幌も、6月は例年の2倍、7月は1/8と極端に少ないです。しかし、雨の少ない年(とし)はよくあることで、日照りで作物が枯れるわけでもなく、雨がほしいと思う“普通の年”、“例年の年”なのです。
札幌のこのような年によく見かけるのが
RIMG0022.jpg2013.8.3
首を傾げたアジサイなのです。気温が上がった日にはこのようなアジサイをよく見かけます。これは極端な姿ですが、雨が降らない日が続くと、葉が垂れ下がり、葉色も花の色も冴えない、色あせた樹姿になってしまいます。札幌では本州のように雨に濡れて色鮮やかに輝くアジサイはなかなかお目にかかれないようです。

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