マンサク:先ず咲く花

先週末北日本を襲った冬台風、テレビのニュースでご存知と思いますが、札幌も凄かったです。ときたま来る超強風のため家がぐらっぐらっと揺れる感じがしました。翌朝の玄関前は雪の吹き溜まりで普段のようにスムーズにドアが開きませんでした。吹き溜まった雪は70㎝は積もっていました。降り続く雪のなかで雪はねをしながら、「春はいつ来るんだろう?」と憂鬱気味に思ったのですが、ここ2~3日程暖かくなってきて、それに太陽のまぶしさが加わると、見るところ全て白一色なのですが、「春は近い、もう直ぐ春がくる」と心も体も雪のない春を待ちわびているのです。
マンサクの枝を先々週の週末(2月20日過ぎ?)にいただいて、花瓶に挿しておきました。
1-RIMG0001(赤字)2013.3.8
マンサクだけあって温度には敏感で、1週間も経たないうちに花が2~3個咲きました。この写真の花は見ごろを過ぎています。花弁の色が褪せはじめています。
1-059 マンサク 2011.3.3
頭を垂れているように見える丸いものが冬芽(花芽)です。左上に細長い葉芽(裸芽)が見えます。
1-056 マンサク2012.4.29
ナニワズと同じ頃?、まだ日陰などに雪が残っている頃、マンサクはどの花よりも早く咲きます。4月上旬に咲き始めます。そして1ヶ月くらい咲き続けるようです。
長さ1cm前後の花弁を4枚つけます。花の基部の暗紫色(あずき色)はがく弁です。
関東以西では、ちょうど今頃が咲き始めなのでしょうか?それとも満開を迎えているのでしょうか?
1-029 マンサク2012.4.21
森林総合研究所
遠くから見ると、花が咲いているのか?、それともマンサクの幹枝にほかの何かが付いているのか?、樹冠全体がぼやぁと色あせた黄橙色に見えます。
“樹に咲く花”では、マルバマンサク(マンサクではなく)が渡島半島の東側にある奥尻島に自生していると記載していますが、本道にはない樹のようです。公園や個人の庭では見かけません。北海道に住む人間にとって、マンサクは馴染みが薄く、生花をたしなむ人と植物園か樹木園などにある樹木のようです。
名前の由来
牧野新日本植物図鑑より
満作の意味で、満作は豊作と同様、穀物が豊かにみのることをいい、この木が枝いっぱいに花を咲かせるので、このようにいう。またある人は、マンサクを早春にまっ先に咲くの意味にとっている。
Data
・科名 マンサク科
・属名 マンサク属
・学名 Hamamelis japonica
・花期 4月上旬~5月上旬
・分布 本州(主に関東西部以西の太平洋側、四国、九州。日本固有
※マルバマンサクは、北海道(奥尻島)、本州(東北地方~鳥取県の日本海側)

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