ミニトマト は種~定植(その2) 発芽

ミニトマトのタネを4月3日にまきました。 4日後の4月7日にタネから白い根が出始めました。 下の写真はその翌日撮ったものです。 子葉が開き始めています。
2020.4.8
その2日後にはだいたい発芽がそろいます。
タネから白い根が出始めて子葉が出る頃からバットの上を被っていた新聞紙の広告を取り外します。 新聞紙をかけたままにしておくと、ヒョロヒョロの苗になってしまうからです。 良く晴れた日には土の表面が乾燥にないように1日2〜3回スプレーで
霧をかけています。
2020.4.10
タネをまいてから約1週間で発芽がそろいます。

室内でタネをまくと、光が弱く足りないためにひょろ長い弱々しい苗になります。 我家では、太陽が一杯当たるようにと苗を南に面する窓際に置くのですが、太陽に当たるのは午前8時から2時過ぎまでです。 それで、午後2時過ぎから真西に面する窓にトマト苗を移し替えて太陽に当てています。 それでもやはりトマト苗は細めで園芸店に売っているような太い茎の苗にはなりません。
それで今では、苗が育てられる施設・環境が違うので農家の方が作る苗と同じようなものを作ろうとすること自体が間違いなんだと思って育てています。

5月下旬の定植時には購入苗に比べると見劣りするのですが、それでも収穫できる7月半ばになると購入苗と同じように茎葉ともに丈夫に育っています。 しかし、購入苗は定植時には第1花が咲いているのですが、我家のものはたまに咲く株が出てくるくらいで、ほとんどは花を持っていません。 その意味では、購入苗に比べると、株は同じ大きさになっても、最初の収穫は少し遅れます。

< 室内で野菜苗を育てることと紫外線カットガラスを使った窓の関係 >

最近の住宅の窓には、紫外線がカットされたガラスが使われていることが多く、そのことが室内で野菜苗を育てるときに徒長の原因になると言われることがあります。
それで調べてみました。

紫外線には、①UV-A(315〜400nm)・②UV-B(290〜315nm)・③UV-C(波長280nm未満)の3つあり、動物では概ね波長が短い(③が一番短い)ほど有害とされています。その理由は、③のUV-Cの光は細胞のDNAにダメージを与えるために、細胞が死んだり、突然変異を起こすと考えられているからだそうです(これは植物にも当てはまる)。それと合わせて、紫外線には、活性酸素など有害物質を分解する作用があるアントシアンの合成や花芽形成を促進、茎の徒長を抑制する働きがあるので、植物にとって紫外線そのものすべてが有害であるわけではないようです。

以上のことを踏まえて、室内で育てる野菜苗に影響があるかどうか?についてですが、日本植物生理学会の「みんなの広場」によると以下のように説明しています。

室内の植物や観葉植物に影響があるかどうかを考えるときには、細胞にダメージを与えるかどうかということと、成長を阻害するかどうか(または徒長を抑えられるかどうか)を考える必要があるでしょう。一般的には、ある程度のUV-Aに相当する光があったほうが、葉の伸展(葉がイキイキと広がること)や徒長抑制(しっかりした株に育つ)には有効であるといわれています。ただし、①UV-Aがカットされても、より長い波長域の青色光が十分な強度であれば、多くの植物では正常に成長が調節されること多いので、かならずUV-AあるいはUV-Bの光がなければ植物は正常に成長しないということではないと思います。

ということで、一般家庭の室内で育てる野菜苗がひょろひょろになる原因は、紫外線カットガラスの影響もあるかもしれないですがその影響は少なく、そのほとんどは絶対的な光不足によるもののようです。

 

 

 

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