ミズキ

ミズキは、郊外の自然林や自然林のある大きな公園では普通に見られる樹です。この樹の特徴は写真ファイルのように枝が水平に出ることです。開花期には、花が階段状に咲くので、夏でも冬でも見分けやすい樹種です。
1-RIMG0010 ミズキ 精進川公園2012.3.13
精進川公園
1-084 ミズキ 真駒内公園2012.7.28
真駒内公園
1-042 ミズキ2012.4.8
もう一つの特徴は、枝が赤(暗紅色)なのです。夏場は葉で覆われて見えませんが、冬、雪が降り出して辺りが白くなると、ミズキの枝の赤さに気づきます。サンゴミズキの赤さには及ばないですが、それでもそれに近いものがあります。
1 冬芽
1-RIMG0018 ミズキ 精進川公園
冬芽は、ロケットの先のような形をしています。冬芽の大きさは1cm前後でしょうか。冬芽も枝も暗紅色をしています。芽鱗は5~7枚くらいでしょうか?
1-026 ミズキ2012.4.1
4月上旬、冬芽が動き始めました。冬芽の先の白っぽいのは、これから出ようとしている葉の細かい毛なのでしょうね。
1-075 ミズキ2012.5.14
5月中旬、葉が開きはじめています。
1-061 ミズキ2012.5.13
北大植物園
ミズキはハルニレやミズナラなどの高木の下に生える中高木のイメージがあるのですが、うまい具合に条件が揃うとこのように20mを超える高木になるのですね。
1-047 ミズキ2012.5.22
蕾が膨らんできています。もうしばらくすると開花です。
1-037 ミズキ 真駒内曙公園2012.6.17
真駒内曙公園
満開のミズキです。 花は上を向いて咲きますので、遠くから見ると水平の枝に白い花が階段状に見えます(この樹はいまいちきれいな階段状にはなってないですが・・・)。
1-058 ミズキ2012.612
ミズキの葉の特徴は、葉脈が明瞭でやや照葉です。
1-057 ミウキ2012.6.12
6月上中旬~6月下旬~7月上旬?にかけて開花します。枝先に白い花(散房花序)をたくさんつけます。
1-015 ミズキ2011.5.13
3月に太い枝を主幹面に沿って切っています。樹液が流れ出した跡です。この色は、肌色?、ベージュがかったピンク?、色あせたピンク?何色というのでしょうね、これが樹液の乾いた跡です。樹液が大量に流れ出た跡です。ミズキが“水の木”といわれる所以です。
北海道では、リンゴやナシなど果樹は3月に剪定します。公園などの樹も3月にも剪定します。いろんな樹がこの時期に剪定されますが、こんなに樹液の跡がはっきり残るのはミズキが一番ではないでしょうか?
2 名前の由来
牧野新日本植物図鑑によると、
水木は樹液が多く、春先に枝を折ると水がしたたることによる。
3 Data
・科名 ミズキ科
・属名 ミズキ属
・学名 Cornus controversa
・花期 6月上中旬~7月上旬?
・分布 日本、中国、朝鮮

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