ムラサキウマゴヤシ  アルファルファー

2017.8.5
写真は豊平川の堤防。 場所は南22条大橋下流左岸(柏中学校側)。
写真では雑草が生えている法面に見えますが、この法面はムラサキウマゴヤシ(アルファルファー、ルーサン)でびっしり埋め尽くされています。
自転車で上流(南側)に向かって進んでも、このムラサキウマゴヤシがミュンヘン大橋上流まで続いています。
2017.7.10
ムラサキウマゴヤシは、マメ科で、花の大きさは2~3cm、クローバーを一回り小さくしたくらいでしょうか。 花色は濃い紫から白に近いものまで幅があり、写真の花が平均的な色です。
2017.7.10
葉は3出葉で、細長く2cm弱の大きさ。
下の写真は種子ができつつあるところ。
2017.8.5
ムラサキウマゴヤシは、名前のとおり ミネラルも豊富で、栄養価の高さから「飼料の王様」と呼ばれています。 他の草花では到達できないような根が地中5~10mに達することやマメ科特有の根粒菌の共生により土壌からの養分(窒素)吸収能力が高いために、乾燥重量あたりの栄養価は極めて優れており、世界的に飼料作物として利用されています。
当植物は飼料としての起源は古く、メソポタミア(現在のイラン辺り)が原産地と考えられており、日本には明治時代に導入されました。 多湿で酸性土壌の多い日本では生産は普及しませんでした。 しかし、近年、北海道の北海道農業研究センター及び雪印種苗により耐病性・耐寒性を持たせた新品種が開発され、栽培が広まっています。
(ウィキペディア等抜粋要約)
また、家庭でタッパートレイに水を浸してタネを発芽させてつくるアルファルファプラウト(極細のモヤシ)もサラダなどの料理に利用されています。 栄養価が高く、テレビなどマスコミで取り上げられています。
ムラサキウマゴヤシは、牧草として野菜として利用されていて、いいとこづくめのようなのですが・・・・・・・・・。
2017.8.5
写真真ん中のピンクの花はクローバーで、周りに咲いているのがムラサキウマゴヤシです(解りづらですが)。
ムラサキウマゴヤシは草丈が50cm前後から高いものは1m以上になります。 一方、クローバーは大きくなっても50cmくらいまでで、草丈ではムラサキウマゴヤシにとても敵いません。
この辺りは以前もっとクローバーが生えていたような気がするのですが、現在では園路脇に追いやられ細々と生き残っているといった状態です。 この土手の法面に覆っているムラサキウマゴヤシと共存?しているのは花梗がそれより高く伸びるノラニンジンくらいで、既存の帰化植物さえ駆逐するその生命力は極め付けです。 この繁殖力を目の当たりにすると、有用な植物だけに、この植物が今後札幌でどのように勢力を拡大していくのか少し不安な気持ちを抱いてしまいます。

 

 

 

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