ナナカマド(その5) 名前の由来、冬芽ほか

今日から、冬芽や名前の由来などを勉強しながら、このブログで綴っていこうと思っています。先ず最初はナナカマドです。これは、このブログで最初に取り上げたのがナナカマドだからです。
ナナカマド
①冬芽
border=2012.12.2
頂芽の長さは1cm強~2cmぐらいです。芽の形や表面のつやのようなてりはドロノキの芽を連想させます。
2012.4.252011.4.25
4月下旬、周りの樹々の芽は堅いものが多いなかで、ナナカマドの芽が動き始めます。
②名前の由来
「ナナカマドは材は燃えにくく、かまどに7度入れてもまだ焼け残るというのでこの名前がついた。」
これは、牧野新日本植物図鑑の説明文です。
また、他のものでは、「ナナカマドという和名は、大変燃えにくく、7度竃(かまど)に入れても燃えない、ということから付けられたという説が広く流布しているが、7度焼くと良質の炭になるという説や、食器にすると丈夫で壊れにくい事から竃(かまど)が7度駄目になるくらいの期間使用できるからなど諸説ある」
といろいろ諸説があるようです。が、ウェブサイトで最もよく見かけるのは、、牧野富太郎先生の説のようです。
一方、森林・林業を専門とする関係者が書くと、
「ナナカマドの名は、かまどで7回焼いても残るほど燃えにくいことに由来するという説がまことしとやかに流布している。ナナカマドの生木がたっぷり水を含み、燃えにくいことは確かである。そのため、アイヌ民族は冬季に雪上で暖をとるときに火床としてナナカマドを敷き詰めて焚き火を起こし、また、地方によっては焼肉の串に使ったという。しかし、同程度に十分乾燥させた多くの材を比較燃焼試験をすれば、多少は火持ちがよく、燃え尽きにくいものの、特別に着火しにくいわけではない」(日本有用樹木誌より)
となります。
③樹形
1-065 ナナカマド 藤野東
ナナカマドの典型的な樹形です。この樹は今から12~13年前に植えられていますので、樹齢は20~25年と思います。ナナカマドの樹齢はかなり短く、80年程度と言われています。老齢になると樹形は乱れてきますが、30~40年くらいはこの箒状の樹形を保つのでしょうか。
この樹は赤い実をつけていません。個々の樹木や周りの環境条件によって違ってきますが、通常、実がなるまでには、20~30年かかるのではないでしょうか。
Data
科名:バラ科
属名:ナナカマド属
学名:Sorbus commixta
花期:6月
分布:日本、南千島、サハリン、朝鮮
英名:Japanese Rowan
注:Dataは北海道樹木図鑑。

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ナナカマド(その5) 名前の由来、冬芽ほか」への2件のフィードバック

  1. SECRET: 0
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    おはようございます。
    ナナカマドといえば紅葉の代表格ですが、つやのある紅色の芽も特徴的ですね。
    樹形の写真について、実家近くの公園にもこのくらいのものが植栽されてありますが、夏季の厳しい暑さを受けて生育は芳しくなく樹勢は衰退しつつあります。
    数年前には2本あったのですが、うち1本は枯死と判断されたようですでに伐採されました。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    写真のナナカマド(樹齢20~40年位、公園などに樹齢10年程の樹を植えて10~20年が経つ樹)が、最もナナカマらしい、私達が最もよくみるナナカマドの樹形をしています。そして、この頃から赤い実をつけるようです。また、この頃から、主幹が枯れる樹が出てきます。ただし、これは、主に公園に植えられているナナカマドの話です。

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