ナス  半身萎凋病(ベンレート)(その2)

2020.7.15
写真は5月29日に定植したナスです。草丈は約60cm 。 最初につけた果実(1番果)はとりあえず落としました。 理由は半身萎凋病に罹る確率を低くするために、実を生らすより株の充実を優先させました。  昨日(7月20日)、2番果を収穫しています。

ナスの半身萎凋病は決まったように必ずこの時期、札幌に本格的な夏がやってくる7月中旬にその姿を現します。 下葉の縁が内側に少し巻いてきて、本来の濃い緑色である葉の一部が褪色して淡緑色に変わるのです。

今年は、殺菌剤のベンレートをかけたので、写真のとおり半身萎凋病の兆候は全く見られていません。 しかし、ナスの収穫期間はまだ1ヵ月半ほどあるので油断はできませんが、それでもとりあえず、ベンレートの土壌潅注は効いているようです。

今夏は、ナスの浅漬けが楽しめそうです。

〇 半身萎凋病の病徴と対策(原色 野菜の病害虫 診断事典より)
はじめ下葉のところどころの葉脈間に周縁不鮮明な褪色斑が生じ、葉はしおれ、葉縁は上面に軽く巻き上がる。 褪色部は1~2日後には黄白色となり、しだいに病斑の中央部から枯死する。 発病は徐々に上の葉にすすみ、発葉病はしおれて垂れ下がり、最後には落葉する。
初期の症状は枝の片側の葉だけにかぎられ、1枚の葉では、主脈を中心として片側の葉だけにかぎられ、一枚の葉では、主脈を中心としてだけがしおれることが多い。 病勢がすすむと反対側の葉も発病し、さらに健全であった枝も発病して株全体が枯死する。 茎を切断してみると、導管が褐変している。 発病株は生育が非常に悪く、着果と果実の肥大も不良となる。

発生条件と対策
地温22~26℃の時期に発生しやすく、18℃以下の低温や30℃以上の高温では発病しにくい。 したがって、施設の前進型栽培や冷涼地の露地栽培で多発する。 平坦地の露地栽培の場合に、夏の高温期に発病が一時休止し、秋口から再発するのも温度の影響である。 土壌湿度は乾燥より湿潤状態で発病しやすく、日照不足は発病を助長する。 トマト、イチゴ、ウドなどとの輪作頻度の高い畑で発生しやすい。

⇒ ナス  半身萎凋病(ベンレート)

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