ネムノキ(その3)

今年は、7月上旬から北海道にも「日本の夏」が襲ってきました。その後一時暑さも和らいだのですが、今週初めから、その暑さがぶり返してきています。札幌でも本格的な日本の夏を味わっています。窓を開けて寝ても全然平気です。あの爽やかな北海道の夏が戻ってきてほしいものです。こんなことを書くと、関東以西の方から、「そんなのちょろいちょろい、本当の日本の夏、極暑を送ってあげますよ」と言われそうですが・・・・。
ネムノキの花が最盛期を迎えています。
015 ネムノキ(赤字)2013.8.3
この写真は、昨年このブログで紹介した南区妙現寺にあるネムノキです。花の付き具合は、昨年より少し少なく見劣りはしますが、まあまあ咲いています。
036 ネムノキ(赤字)2013.8.3
ところが、6月末でこのような状態です。何か病気でも罹って半分死んでいるように見えます。それくらい、6月下旬にしては葉が少ないです。
R0010933(赤字)2013.6.29
新芽が出て、ようやく新葉が成長しだしたようです。やっと、葉が大きくなりだした時期です。
006 ネムノキ(赤字)2013.7.5
それから1週間が経っています。だいぶ葉も大きくなってきています。しかし、枯れている枝先が目立ちます。昨年12~今年3月までの異常な寒さでやられたのでしょうか。枝先の枯れ具合や花芽が見当たらないので、「今年は花は期待できない、無理だろう。」と思いました。
002 ネムノキ(赤字)2013.7.15
ところが、ネムノキは葉が出葉すると同時に花芽も大きくなるようで、当初はそれほど目立たないのですが、7月中旬には花軸が伸びてくるようです。
この時期、ネムノキを遠くから見ると、樹冠全体に葉を拡げ、その上に毎年ピンク花を咲かせて、順調に生育しているように見えます。その姿は優美で繊細です。しかし、よく観察すると、細枝の枯れが目立ち、しかも、北海道の短い夏で十分に生育できるのか と思うくらい芽出しが遅いです。北海道の短い夏を精一杯生きているのです。
ネムノキにとって、札幌の地は生育するにはぎりぎりの場所のようです。北海道での生育適地は道南から道央までで、それ以東は難しいようです。
037 ネムノキ(赤字)2013.8.3
細長い刷毛のような形をした淡紅色の花は、ひとつの花に見えますが、実は小さな花が10~20個集まったものです。細長いピンクの糸はおしべです。つぼみを見ると、その1つ1つから束になってピンクの細い雄しべを出しているのがわかります。

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