プラタナス  プラタナスグンバイ


2017.8.26                                                          2018.8. 25
写真は、大通公園(4丁目)から中央区西5丁目線の街路樹プラタナスを撮っています。 左側が昨年、右側が今年です。
昨年の街路樹プラタナスは葉が白っぽくなっています。 原因はプラタナスグンバイです。 ところが今年はこのプラタナスグンバイによる葉の白化は少し治まってきて
いるようです。
2018.8.25
しかし、近づいて見ると、やはり葉は白化(黄化)しています。 プラタナスグンバイによる葉を吸汁する被害が少し和らいだということようようです。 札幌でこの現象を最初に気付いたのは2013年で、その年は写真(2017年)よりさらに白化(黄化)は酷く、夏場にも関わらず大通公園の芝生には白っぽい葉があちこちに散らばっていました。 その葉裏を見ると、透明な羽を持ったプラタナスグンバイが這いずっていました。 その翌年以降も葉の白化は続いていたのですが、少し落ち着いた、治まってきたのは今年で、発生年から5年が経ちます。

⇒ プラタナス プラタナスグンバイ 2013年9月

3~4年前に札幌でマイマイガが大発生しました。 公園の樹木が丸裸になったり、早朝に散歩すると街路灯の下に無数のマイマイガが地面を覆ったりしているのを目撃しました。 しかし、それも2年程で治まっています。 マイマイガに関しては、10年単位で消長を繰り返すようです。 その原因は、寄生バチや病原菌、ウイルスなどの天敵に寄生された幼虫が大量死して大発生が治まるとのことのようです。

カンボクやケヤマハンノキなどは、ハムシに葉を食害され夏場にほとんど丸裸されている樹を時折見かけます。 しかし、毎年その樹が丸裸にされることはなく、ある年は別の樹が酷く食害されていたりと、一様ではありません。

これらの現象を見ていると、ハムシの方も、一度食害された樹木は体力(樹勢)も衰えているので、葉が美味しくない(栄養が少ない)ことを知っているのではないか?と思ったりもします。 確かに、ハムシにとっても、大家さんを殺しては元も子ありませんから、その辺の加減は分っているのでしょう。

その意味で、ここ数年のプラタナスグンバイによるプラタナスの被害について考えると、マイマイガのパターンではなく、おそらく、カンボクやケヤマハンノキのパターンではないかと思っています。 グンバイムシは葉を吸汁しすぎるとプラタナスの樹勢が弱ることを知っているので、、ここまでなら大丈夫と言うような、ある程度の折り合いが分ってきたのではないでしょうか?
さて、来年はどうなりますか?

 

 

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