プラタナスの黄葉  五輪通

2019.11.3
写真は札幌の中心部、道庁や中央警察署が面する通り、南北に走る 西5丁目線。 樹高が15m近くありそうなプラタナスの街路樹が立ち並んでいる通りです。 ここ数年、プラタナスグンバイが発生して夏場過ぎから葉色が白っぽくなる樹が多くなってきて、プラタナス本来の美しい濃緑色の葉をした樹が少なくなってきているのですが、それに加えて、落葉間近になるこの時期は、緑色も色あせて街路樹の美しさもほとんどなくなってきています。


2019.10.29
住宅街に植えられている街路樹プラtナス。 最近は落葉期前に剪定することが多くなってきています。 写真のプラタナスも10月上旬に剪定されています。 理由は、落ち葉が迷惑という住民からの苦情に対応するためです。 こざっぱりとはしていますが、葉色は都心部のプラタナスと同様にくすんだ緑色か灰白色です。プラタナスは公園にもありますが、そこで見かけるプラタナスは住宅の近くに植えられているものが多く、数年に一度くらい剪定されているためか、落葉期にきれいに黄葉する樹を見かけません。
公園や街路樹など街中で見かけるプラタナスは、晩秋の紅葉期にはくすんだ緑色か灰白色に変色して、秋の風情を彩る美しさなど全くなく、早く落ちてしまった方がすっきりすると思いたくなる葉色をしています。

ところが、プラタナスも美しく黄葉します。
2019.11.1
晩秋の低い陽射しに透かされて黄褐色に映えるプラタナスの葉。
2017.10.29
上の写真2枚は、真駒内公園を南北に分けて横断する五輪通沿いのプラタナス。 写真では街路樹のように見えますが、このプラタナスは真駒内公園内の樹で、五輪通沿いに列植されています。 芝生の緑地帯に並んでいるのが街路樹のハルニレ。
これらのプラタナスは札幌冬季オリンピックが開催された1972年、今から47年前、その頃に植えられたもので、樹高が優に20mを超える大きな樹です。 周囲に電柱・電線や建物など障害となるものがないため、高さや幅を抑える剪定はほとんどされていないようです。 それが一番の要因と思うのですが、ここのプラタナスはきれいに黄葉します。
11月中旬のこの時期はもうほとんど葉を落としてその姿を見られないのですが、来秋の10月下旬に一度見ていただければと思います。 普段見られないプラタナスの意外な美しさに出会うことできます。

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA